問35
浮腫(水腫)の原因疾患と発生機序の組合せで正しいのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:4
正答:4
腫瘍がリンパの通り道をふさげば、排水が滞って水がたまる。正答は4。
疾患ごとに、どの力が崩れて水がたまるかを対応づけられるか。
組織に水がたまる仕組みは4つある。血管から水を押し出す力が高まること、血管へ引き戻す力が下がること、血管の壁が漏れやすくなること、リンパによる排水が滞ることである。腫瘍がリンパ節やリンパ管をふさぐと排水が滞り、その先に水がたまる。したがって記述4が正しい。誤肢は組み合わせが違う。うっ血性の心不全では毛細血管の内圧が高まること、じんま疹では血管の壁が漏れやすくなること、ネフローゼ症候群では尿に蛋白が失われて引き戻す力が下がることが機序である。
4つの機序と4つの疾患を総当たりで組み合わせられるので、対応を1つずつ確かめる必要がある。心不全は押し出す力、ネフローゼは引き戻す力、じんま疹は漏れやすさ、腫瘍は排水、と1対1で覚えると入れ替えを見抜ける。
心不全では全身にうっ血が起こり、心臓から遠く位置の低い下肢に強く現れる。うっ血で毛細血管の内圧が高まり、血液の膠質浸透圧を超えると水が血管の外へ出る。ネフローゼでは血清の蛋白が7g/dLから5g/dLまで下がると浮腫が現れ、とくにアルブミンの減少が主な原因になる。水がたまった状態が長く続くと、線維の成分が増えて硬くなる。
疾患と機序を組で並べ、総当たりで入れ替える。解法は、(1) 4機序を書く、(2) 各疾患の機序を当てる、(3) 正しい組を選ぶ。
正しい組合せは腫瘍とリンパの還流障害。うっ血性心不全は内圧上昇、じんま疹は透過性亢進、ネフローゼ症候群は膠質浸透圧の低下。1対1で覚える。