問48
心音の増強がみられるのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:1
正答:1
弁が狭くなって血流が速くなると、閉じる音が強く聞こえる。正答は1。
心音が強くなる条件と弱くなる条件を分けられるか。
心音は、心臓の弁が閉じたり心臓が縮んだりするときに生じる。左心房と左心室の間の弁が狭くなると、弁が硬くなって勢いよく閉じるため、1つ目の音が強く聞こえる。したがって記述1が正しい。誤肢は3つとも音が弱くなる側である。肺が過剰に膨らむ病気では胸の空気が増えて音が伝わりにくくなり、心臓を包む袋に液体がたまれば音が遮られ、皮下の脂肪が厚ければ伝わりが妨げられる。
減弱する条件は、心臓と聴診器の間に音を伝えにくいものが挟まる場合と考えると整理できる。空気、液体、脂肪はいずれも音を減衰させる。増強するのは、弁そのものの性質が変わって音が大きくなる場合である。
正常の心音は2つあり、1つ目は心室が縮み始めるとき、すなわち左心房と左心室の間の弁が閉じるときに、2つ目は拡張が始まるとき、すなわち大動脈の弁が閉じるときに一致して聞こえる。聴診ではまずこの2つを聞き分け、異常がないか、他の音や雑音が聞こえないかを確認する。3つ目や4つ目の音が聞こえたり、雑音が加わったりする場合は、生まれつきの心臓の奇形、弁の病気、不整脈を疑う。
病態を4つ並べ、減弱する条件を3つ置く。解法は、(1) 心臓と聴診器の間に何が挟まるかを考える、(2) 音を減衰させるものを外す、(3) 弁の性質が変わるものを選ぶ。
心音の増強がみられるのは僧帽弁狭窄症。COPD・心嚢液貯留・肥満はいずれも音の伝導が妨げられて減弱する。