脳性麻痺について正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
脳性麻痺では、知的な発達の程度と運動麻痺の重さは必ずしも一致しない。正答は3。
脳性麻痺の定義(非進行性)・病型の頻度・知的障害との関係・治療を言えるか。
脳性麻痺は、受胎から新生児期までのあいだに生じた脳の非進行性の病変による、運動と姿勢の異常である。病変そのものは進行しないが、成長に伴って変形や拘縮が二次的に進むことはある。麻痺は運動系の障害であり、知的機能を担う領域が同じように傷んでいるとは限らない。したがって重い運動麻痺があっても知的発達が保たれている人もいれば、その逆もある。両者の程度は必ずしも一致しない。誤肢は3つとも誤り。脳の病変は非進行性であり、進行性ではない。病型は痙直型が最も多く、失調型はまれ。痙縮に対しては、緊張の強い筋にボツリヌス毒素を注射して一時的に緊張を下げる治療が行われ、これによりリハビリテーションを進めやすくする。
「麻痺が重い=知的にも重い」という思い込みは、本人と家族の生活に直接影響する誤解である。運動と知的機能は別の系統で、傷んだ場所が違えば別々に現れる。この理解が、意思疎通の手段を工夫する(視線入力、文字盤、スイッチ)という支援につながる。
脳性麻痺の病型は、痙直型(最多)、アテトーゼ型(不随意運動)、失調型、混合型に分かれる。麻痺の分布では、両麻痺、片麻痺、四肢麻痺に分けられる。リハビリテーションは、変形と拘縮の予防、移動能力の確保、コミュニケーション手段の確保、日常生活動作の自立が目標になる。装具、車椅子、コミュニケーション機器などの補装具が用いられる。鍼灸では筋緊張の緩和と痛みの軽減が対象になる。
1疾患について、進行性・病型の頻度・合併の関係・治療を1肢ずつ並べる。解法は、(1) 定義(非進行性)を確認、(2) 病型の頻度を思い出す、(3) 運動と知的機能を別系統として扱う、(4) 治療の選択肢を確認する。
脳性麻痺では精神発達遅滞と麻痺の程度は無関係。脳の病変は進行性ではなく非進行性、病型は失調型ではなく痙直型が最多、ボツリヌス毒素治療の適応になる。