小児の気管支喘息について正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
喘息発作では気道が狭くなるため、息を吐き出すのに時間がかかり呼気が延長する。正答は2。
小児喘息の型・発作時の所見・発作時の対応・予後を言えるか。
気管支喘息の発作では、気道の平滑筋の収縮、粘膜の浮腫、分泌物の増加によって気道が狭くなる。息を吸うときは胸腔内が陰圧になって気道が広がるが、吐くときは陽圧で気道がつぶれる方向に働くので、吐くほうがより困難になる。このため呼気が延長し、笛のような呼吸音(喘鳴、笛声音)が聞かれる。したがって記述2が正しい。誤肢は3つとも誤り。小児の喘息はアトピー型(ダニ、ハウスダストなどに対するIgEが関与する型)が多い。発作時は分泌物が粘くなり、脱水も加わって痰を出しにくくなるので、水分は制限せず十分にとらせる。予後については、小児喘息の多くは思春期までに寛解するとされ、寛解がまれというのは逆である。
呼気と吸気のどちらが困難かは、気道のどこが狭いかで決まる。下気道(気管支)が狭ければ呼気が困難で喘鳴が出る。上気道(喉頭)が狭ければ吸気が困難で犬吠様咳嗽や吸気性喘鳴(クループ症候群、喉頭浮腫)が出る。喘息は下気道の疾患なので呼気側。この区別は緊急度の判断にも直結する。
小児喘息はアレルギーマーチの一段階として現れる。乳児期のアトピー性皮膚炎から食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎へと年齢とともに移り変わる。長期管理の中心は吸入ステロイド薬で、気管支拡張薬は発作時と併用に位置づけられる。発作時は起坐位をとらせ、水分をとらせ、処方された発作治療薬を使い、改善しなければ医療機関へ。鍼灸は発作間欠期の体調管理として関わる。
1疾患について、型・所見・対応・予後を1肢ずつ並べ、3つを逆にする。解法は、(1) 小児か成人かで型を決める、(2) 気道のどこが狭いかで呼気か吸気かを決める、(3) 分泌物の性状から水分の扱いを判断する、(4) 予後を確認する。
小児の喘息発作では呼気の延長がみられる。非アトピー型ではなくアトピー型が多く、水分は制限せず十分にとらせ、思春期までに寛解することが多い。呼気か吸気かで狭窄部位を判断する。