膵癌の危険因子はどれか。
正答:2
正答:2
糖尿病は膵癌の危険因子であり、膵癌によって糖尿病が悪化することもある。正答は2。
膵癌と結びつく疾患を、他の慢性疾患と区別できるか。
膵癌の危険因子として確立しているのは、喫煙、慢性膵炎、糖尿病、肥満、家族歴、大量飲酒である。膵臓は内分泌(インスリン)と外分泌(膵液)の両方を担う臓器なので、糖尿病との関係は双方向になる。すなわち、糖尿病があると膵癌のリスクが上がる一方、膵癌が膵の内分泌機能を損なうことで糖尿病が新たに発症したり急に悪化したりもする。したがって、これまで安定していた糖尿病が急に悪くなった中高年では膵癌を疑う。誤肢は3つとも膵癌との関連が確立していない。胃癌は膵癌の危険因子ではない。腎不全も関連が確立していない。関節リウマチは自己免疫性の関節疾患で、膵癌とは結びつかない。
疾患名を4つ並べられると迷うが、膵臓の働き(インスリンを出す)を思い出せば糖尿病だけが残る。臓器の機能と疾患を結びつける考え方は、他の臓器の設問にも応用できる。喫煙が最も明確な危険因子である点も押さえておく。
膵癌は初期に症状が乏しく、腹痛・背部痛・体重減少・黄疸(膵頭部癌)が出るころには進行していることが多い。腫瘍マーカーはCA19-9で、確定診断には細胞診・組織診が必要。無痛性の黄疸、原因のはっきりしない体重減少、糖尿病の急な悪化は、膵癌を疑って医療機関へ紹介する所見になる。鍼灸院では背部痛を訴える人でこれらを伴う場合、運動器の痛みとして扱わない。
疾患名を4つ並べ、1つだけが危険因子である形にする。解法は、(1) 対象臓器の働きを思い出す、(2) その働きと結びつく疾患を探す、(3) 双方向の関係があるものに注目する。
膵癌の危険因子は糖尿病。胃癌・腎不全・関節リウマチはいずれも関連が確立していない。膵臓がインスリンを出す臓器であることから糖尿病との双方向の関係が導ける。