心房細動について最も適切なのはどれか。
正答:1
正答:1
心房細動では心房内に血栓ができ、それが流れて脳の動脈を詰まらせる心原性脳塞栓症を起こす。正答は1。
心房細動の合併症・原因疾患・好発年齢・治療を言えるか。
心房細動では心房が無秩序に細かく興奮し、有効な収縮をしなくなる。血液が心房内、とくに左心耳によどんで血栓ができ、それが剥がれて動脈に流れると塞栓を起こす。脳の動脈を詰まらせたものが心原性脳塞栓症で、太い血管を突然詰まらせるため梗塞範囲が広く重症になりやすい。したがって記述1が正しい。誤肢は3つとも誤り。心房細動の原因となるのは甲状腺機能亢進症であって低下症ではない。ほかに高血圧、弁膜症、心不全、加齢、飲酒が挙げられる。好発年齢は高齢者で、加齢とともに有病率が上がる。40歳代ではない。治療は、心拍数の調節(レートコントロール)、リズムの回復(リズムコントロール)、そして塞栓予防の抗凝固療法があり、いずれも薬物療法が有効である。
心房細動そのものは直ちに命に関わらないが、脳塞栓という重い合併症をもたらす点が要点。抗凝固療法が必要になるのはこのためで、鍼灸を行う際も出血傾向を考慮した配慮(抜針後の圧迫を十分に行う)につながる。甲状腺は亢進症で頻脈性不整脈、低下症で徐脈と、向きが逆になる。
心原性脳塞栓症は、突然発症して症状が最初から強く、意識障害を伴いやすい。中等度以上の僧帽弁狭窄症が数年間持続すると心房性不整脈(上室性期外収縮や心房細動)の頻度が増し、心房細動による心拍数の増加が呼吸苦の増悪の原因になる。脈を触れて不規則さに気づくことが発見の入口になるため、施術前の脈拍の確認には意味がある。急に不規則な脈になった、動悸が続くという訴えがあれば医療機関へ紹介する。
1疾患について、合併症・原因・好発年齢・治療を1肢ずつ並べる。解法は、(1) 心房が動かないと何が起こるかを追う、(2) 甲状腺は亢進か低下かを確認、(3) 好発年齢を確認、(4) 治療の有効性を確認する。
心房細動は脳梗塞(心原性脳塞栓症)の原因になる。原因は甲状腺機能低下症ではなく亢進症、好発は40歳代ではなく高齢者、薬物療法は有効。血栓ができる場所と流れる先を追う。