二次性ネフローゼ症候群の原因となる疾患で最も適切なのはどれか。
正答:2
正答:2
糖尿病性腎症は、全身疾患である糖尿病が腎を侵して起こる二次性のネフローゼ症候群。正答は2。
ネフローゼ症候群を一次性(原発性)と二次性に分けられるか。
ネフローゼ症候群は、原因が腎そのものにあるか、全身疾患の一部として腎が侵されるかで一次性と二次性に分かれる。一次性は腎の糸球体に原発する病変によるもので、微小変化型、膜性腎症、巣状分節性糸球体硬化症、膜性増殖性糸球体腎炎などがこれにあたる。二次性は糖尿病、全身性エリテマトーデス、アミロイドーシス、悪性腫瘍、薬剤などが原因で、なかでも糖尿病性腎症は最も多い。糖尿病では高血糖が続いて糸球体の毛細血管が傷み、蛋白が漏れるようになる。したがって記述2が正しい。誤肢の3つはいずれも一次性(原発性)の糸球体疾患である。
病名に腎の組織の名前(膜性、糸球体硬化、糸球体腎炎)が入っているものは一次性、全身疾患の名前が入っているものは二次性、と読み分けると速い。糖尿病性腎症の「糖尿病性」がまさにその印。一次性と二次性を分ける意味は、治療の方向が違うことにある。二次性は原疾患の治療が中心になる。
ネフローゼ症候群では、高度の蛋白尿により低アルブミン血症となり、血漿の膠質浸透圧が下がって浮腫が生じ、肝でのリポ蛋白合成が亢進して脂質異常症を伴う。糖尿病性腎症は日本の透析導入原因の上位を占める。糖尿病では細小血管障害として腎症・網膜症・神経障害が起こり、大血管障害として脳梗塞・心筋梗塞・下肢閉塞性動脈疾患が起こる。鍼灸では糖尿病の管理状況を確認し、感覚が鈍い足への刺激と熱傷に注意する。
糸球体疾患を4つ並べ、二次性を1つだけ混ぜる。解法は、(1) 一次性と二次性の定義を確認、(2) 病名に全身疾患の名前が入っているものを探す、(3) 残りが一次性であることを確認する。
二次性ネフローゼ症候群の原因として最も適切なのは糖尿病性腎症。膜性腎症・巣状分節性糸球体硬化症・膜性増殖性糸球体腎炎はいずれも一次性。病名に全身疾患の名前が入っているかで読み分ける。