高血圧症について最も適切なのはどれか。
正答:4
正答:4
高血圧の薬物治療は、緊張や労作で一時的に上がった値ではなく、安静時に測った血圧に基づいて決める。正答は4。
高血圧の危険因子・治療目標・測定の条件を言えるか。
血圧は緊張、運動、痛み、寒さ、会話などで容易に変動する。したがって治療の必要性や効果の判定は、静かな環境で数分安静にしたあとに測った血圧に基づいて行う。診察室で高くても家庭では正常な白衣高血圧、その逆の仮面高血圧もあるため、家庭血圧の測定が重視される。したがって記述4が正しい。誤肢は3つとも逆である。常習的な飲酒は血圧を上げる。運動は血圧を下げる方向に働くので危険因子ではなく、むしろ推奨される。収縮期血圧の治療目標は、75歳未満の成人で診察室血圧130mmHg未満とされており、140mmHg以下より厳しい。
治療目標の数値は改訂されるので、古い記憶で答えると外す。現行は75歳未満の成人で診察室血圧130/80mmHg未満、75歳以上で140/90mmHg未満が目安。家庭血圧はこれより5mmHg低い値が目標になる。数値を問う設問では、いつ時点の基準かを意識する。
高血圧の生活習慣の修正は、減塩(1日6g未満)、野菜と果物の積極的摂取、適正体重の維持、有酸素運動、節酒、禁煙の6項目。血圧が高い状態が続くと、脳(脳出血・脳梗塞)、心臓(心肥大・心不全・心筋梗塞)、腎臓(腎硬化症)、眼(高血圧性網膜症)に障害が及ぶ。鍼灸では施術前後の血圧測定が経過の指標になり、著しく高い場合は施術を控えて医療機関の受診をすすめる。
1疾患について、危険因子・治療目標・測定条件を1肢ずつ並べ、数値と向きをずらす。解法は、(1) 生活習慣が血圧を上げるか下げるかを判断、(2) 治療目標の数値を現行基準で確認、(3) 測定の条件を確認する。
高血圧の薬物治療は安静時血圧に基づいて行う。常習的飲酒は血圧を下げるのではなく上げ、運動は危険因子ではなく推奨され、治療目標は140mmHg以下ではなく130mmHg未満。