褐色細胞腫で減少・低下するのはどれか。
正答:2
正答:2
褐色細胞腫ではカテコラミンが過剰に出て代謝が亢進するため、体重は減る。正答は2。
カテコラミンの働きから、どの指標が上がりどれが下がるかを導けるか。
褐色細胞腫は副腎髄質(または傍神経節)にできる腫瘍で、アドレナリン・ノルアドレナリンといったカテコラミンを過剰に分泌する。カテコラミンは交感神経が働いたときと同じ変化を全身に起こすので、血管が収縮して血圧が上がり、心拍数が増えて脈拍が速くなり、汗腺が刺激されて発汗が増える。同時に代謝が亢進して脂肪と糖の分解が進むため、食べていても体重は減る。したがって減少・低下するのは体重。誤肢の3つはいずれも増加・上昇する側である。
カテコラミンの働きを「交感神経が最大に働いた状態」と置き換えれば、4つの指標の向きは一度に決まる。逃げるか戦うかという場面を想像すれば、血圧も脈も汗も上がり、エネルギーを使うので体重は減る。個々を暗記せず、1つの状況から全部を導く。
褐色細胞腫の症状は、高血圧・頭痛・発汗過多・動悸・代謝亢進が特徴で、発作性に現れることが多い。診断は血中・尿中のカテコラミンとその代謝産物(メタネフリン、バニリルマンデル酸)の測定と、画像による腫瘍の同定。治療は手術だが、術前にα遮断薬で血圧を安定させておかないと、術中に大量のカテコラミンが放出されて危険になる。10%病(両側性・悪性・副腎外・家族性がそれぞれ約10%)という語呂でも知られる。
1つのホルモンの過剰による指標を4つ並べ、1つだけ向きの違うものを置く。解法は、(1) そのホルモンが働いたときの体の状態を一言で言う、(2) その状態から各指標の向きを導く、(3) 逆向きのものを選ぶ。
褐色細胞腫で減少するのは体重。血圧・発汗・脈拍はいずれも増加する。カテコラミン過剰=交感神経が最大に働いた状態と置き換えれば、4つの向きが一度に決まる。