スポーツ外傷・障害と罹患部位の組合せで正しいのはどれか。
正答:4
正答:4
野球肘の外側型は、投球で肘の外側が圧迫されて上腕骨小頭の軟骨と骨が傷むもの。正答は4。
スポーツ障害ごとに、どこに力がかかってどこが傷むかを言えるか。
投球動作では、肘の内側が引き伸ばされ、外側は押しつけられる。この圧迫が繰り返されると上腕骨小頭の軟骨下骨が傷み、離断性骨軟骨炎となる。これが野球肘の外側型で、少年期に起こると関節遊離体(関節ねずみ)を残すことがある。したがって記述4が正しい。誤肢は3つとも部位が違う。オスグッド病は大腿四頭筋が膝蓋靱帯を介して脛骨粗面を繰り返し引くことで起こる骨端症で、傷むのは脛骨粗面。大腿骨外側顆の周辺が傷むのは腸脛靱帯炎である。ジャンパー膝は膝蓋靱帯炎で、膝蓋骨の下極から膝蓋靱帯が傷む。脛骨遠位端ではない。マレット指は、指の末節骨に付く伸筋腱が断裂するか、腱の付着部が裂離骨折を起こしたもので、傷むのは末節骨の基部。中節骨近位端ではない。
膝の障害は場所で整理する。膝蓋腱ならジャンパー膝、脛骨粗面ならオスグッド病、大腿骨外側上顆周辺なら腸脛靱帯炎、鵞足部なら鵞足炎、関節裂隙なら半月板損傷や変形性膝関節症。野球肘も、内側は引っぱられる障害(内側側副靱帯、内側上顆の裂離)、外側は押しつけられる障害(上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎)と、力の向きで分ける。
野球肘の外側型は、内側型に比べて症状が出にくいまま進行し、関節軟骨が広く傷んで将来の変形性肘関節症につながることがあるため、成長期の投球数の制限と検診が重要になる。「走る」動作で起こる代表的なスポーツ傷害はシンスプリント、アキレス腱炎、足底腱膜炎、腸脛靱帯炎、膝蓋靱帯炎、鵞足炎など。「跳躍」ではジャンパー膝。「投げる」では腱板損傷、腱板炎、インピンジメント症候群、肩峰下滑液包炎。
障害と部位の組合せを4つ並べ、部位を近い別の場所へずらす。解法は、(1) その動作でどこに力がかかるかを考える、(2) 引っぱられる側か押される側かを決める、(3) その力が集まる骨や腱を特定する。
野球肘の外側型で傷むのは上腕骨小頭。オスグッド病は大腿骨外側顆ではなく脛骨粗面、ジャンパー膝は脛骨遠位端ではなく膝蓋靱帯、マレット指は中節骨近位端ではなく末節骨基部。力の向きで整理する。