真菌性肺炎はどれか。
正答:4
正答:4
ニューモシスチス肺炎の原因となるニューモシスチス・イロベチイは真菌に分類される。正答は4。
肺炎の原因微生物を、細菌・真菌・ウイルスに分類できるか。
肺炎は原因微生物によって分類される。ニューモシスチス肺炎を起こすニューモシスチス・イロベチイは、かつて原虫と考えられていたが、遺伝子解析により真菌に分類されている。免疫が落ちた人に発症する日和見感染で、後天性免疫不全症候群の指標疾患のひとつであり、ステロイドや免疫抑制薬の使用中にも起こる。乾性咳嗽と進行する低酸素血症が特徴で、胸部画像ではびまん性のすりガラス陰影を示す。したがって記述4が正しい。誤肢は3つとも細菌である。レジオネラはグラム陰性桿菌で、循環式浴槽や冷却塔の水に潜む。マイコプラズマは細胞壁をもたない細菌で、若年者の非定型肺炎の代表。クラミジアも細胞内寄生する細菌である。
レジオネラ・マイコプラズマ・クラミジアは、いずれも一般的な培養や染色で捉えにくいため非定型肺炎としてまとめられ、細菌であることが意識されにくい。分類(細菌か真菌か)と臨床像(定型か非定型か)は別の軸なので混ぜない。ニューモシスチスは分類が原虫から真菌へ変わった経緯があるため、古い教材では原虫と書かれていることがある。
ニューモシスチス肺炎は、後天性免疫不全症候群でCD4陽性T細胞が減ったとき、あるいは臓器移植後や膠原病でステロイド・免疫抑制薬を使っているときに起こる。治療はスルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤で、予防投与も行われる。真菌による肺炎には他にアスペルギルス症、クリプトコッカス症、カンジダ症がある。鍼灸院では、免疫抑制薬を使っている人の発熱や乾いた咳を風邪として扱わず、医療機関へつなぐ。
肺炎の原因微生物を4つ並べ、分類の違うものを1つだけ置く。解法は、(1) 各微生物の分類(細菌・真菌・ウイルス・原虫)を思い出す、(2) 問われた分類に一致するものを選ぶ、(3) 非定型肺炎という臨床上のまとまりと混同しない。
真菌性肺炎はニューモシスチス肺炎。レジオネラ・マイコプラズマ・クラミジアはいずれも細菌で、非定型肺炎としてまとめられる。分類と臨床像は別の軸。