痛風について正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
痛風は尿酸の代謝異常によるもので、飲酒しない人にも起こる。正答は3。
痛風の合併症・好発関節・原因・沈着部位を言えるか。
痛風は血中の尿酸が高い状態が続き、尿酸塩の結晶が関節内に沈着して急性の関節炎を起こす疾患である。尿酸はプリン体の代謝産物なので、産生が多い(体質、細胞破壊の多い病態、プリン体の多い食事)か、腎からの排泄が少ないかで高尿酸血症になる。飲酒は尿酸の産生を増やし排泄を妨げるため危険因子だが、必須ではない。したがって非飲酒者でも発症する。誤肢は3つとも誤り。合併しやすいのは胆石ではなく尿路結石で、尿酸結石ができやすい。好発関節は第1中足趾節関節(母趾の付け根)で、突然の激痛・発赤・腫脹で発症する。手関節ではない。尿酸結晶が沈着するのは関節内(滑膜、軟骨)や皮下(痛風結節)、腎で、末梢神経ではない。
「痛風=ぜいたく病=酒」というイメージが選択肢3の罠。尿酸が高くなる原因は産生過剰と排泄低下の2つで、日本人では排泄低下型が多い。体質や腎機能、利尿薬の使用も関わるため、飲まない人でも起こる。沈着部位も、痛いから神経かと思いがちだが、結晶が沈着するのは関節と皮下と腎で、痛みは結晶に対する炎症反応によるもの。
痛風発作は夜間に突然始まり、24時間以内に痛みがピークに達して、1〜2週間で自然に治まる。発作時には炎症を抑える薬を使い、尿酸を下げる薬は発作が治まってから開始する(発作中に尿酸値を急に動かすと悪化する)。偽痛風で関節に沈着するのはピロリン酸カルシウムで、膝関節に多く高齢者に起こり、痛風とは沈着する結晶が違う。鍼灸では発作の急性期に患部への直接の刺激を避け、寛解期の全身管理と生活指導に関わる。
1疾患について、合併症・好発部位・原因・沈着部位を1肢ずつ並べる。解法は、(1) 尿酸がどこに溜まるかを追う、(2) 好発関節を思い出す、(3) 危険因子と必須条件を区別する。
痛風は非飲酒者でも発症する。合併しやすいのは胆石ではなく尿路結石、好発は手関節ではなく第1中足趾節関節、結晶が沈着するのは末梢神経ではなく関節内・皮下・腎。