一過性脳虚血発作について正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
一過性脳虚血発作は、症状が24時間以内(多くは1時間以内)に消えるもの。正答は2。
一過性脳虚血発作と脳梗塞を、症状の持続・画像所見・治療の必要性で区別できるか。
一過性脳虚血発作は、脳の血流が一時的に途絶えて片麻痺・構音障害・視野障害・一過性黒内障などの症状が出るが、血流が回復して症状が完全に消えるものである。従来の定義では症状の持続が24時間以内とされ、実際には多くが1時間以内に消える。したがって記述2が正しい。誤肢は3つとも誤り。脳卒中は脳梗塞・脳出血・くも膜下出血を指し、脳の組織が壊れて症状を残すものである。一過性脳虚血発作は組織の壊死を残さないので、これには含めない。画像については、拡散強調MRIで急性の梗塞巣が写れば、それは症状が消えていても脳梗塞であって一過性脳虚血発作ではない。治療については、一過性脳虚血発作の後は短期間に脳梗塞を起こす危険が高く、抗血小板薬など再発予防の薬物療法と危険因子の管理が必ず必要になる。
「症状が消えたから大丈夫」という誤解が最も危険。一過性脳虚血発作は脳梗塞の前触れであり、発症から48時間以内の再発リスクが高い。施術所で片側の脱力やろれつが回らない症状が一時的にあったと聞いたら、今は消えていても直ちに医療機関へ紹介する。時間の定義も、24時間以内という古い基準と、画像で梗塞巣がないという新しい基準の両方があることを知っておく。
一過性脳虚血発作の原因は、頸動脈や心臓からの微小な塞栓、あるいは主幹動脈の狭窄による血行力学的な虚血。頸部血管エコー、心電図(心房細動の有無)、頭頸部の血管画像で原因を調べる。予後の予測にはABCD2スコアが用いられる。鍼灸院では、脳血管疾患の既往や危険因子(高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動、喫煙)を問診で確認し、急な神経症状を訴える人を運動器の問題として扱わない。
1病態について、分類・持続・画像・治療を1肢ずつ並べる。解法は、(1) 組織の壊死を残すかで脳卒中との関係を決める、(2) 持続時間の定義を確認、(3) 画像所見の意味を確認、(4) 再発リスクから治療の必要性を判断する。
一過性脳虚血発作の症状は24時間以内に消失する。脳卒中には含めず、MRIで急性梗塞巣を認めればそれは脳梗塞、薬物療法は不要どころか必須。症状が消えても脳梗塞の前触れとして扱う。