レビー小体型認知症に最も特徴的なのはどれか。
正答:2
正答:2
レビー小体型認知症では、実際にいない人や動物がありありと見える幻視が特徴的に現れる。正答は2。
認知症の型ごとに、最も特徴的な症状を区別できるか。
レビー小体型認知症は、レビー小体という異常な蛋白の塊が大脳皮質を含む広い範囲の神経細胞に現れる認知症である。後頭葉の視覚に関わる領域の機能が落ちるため、実際にはいない人や動物、虫などがはっきりと、色や形まで伴って見える幻視が現れる。本人にとっては現実味があり、否定されても訂正しにくい。これが最も特徴的な症状で、ほかに認知機能の日内変動(しっかりしている時とぼんやりしている時の差が大きい)、パーキンソン症状、レム睡眠行動障害が加わる。したがって記述2が正しい。誤肢は3つともアルツハイマー病でみられる症状である。近所の散歩中に迷子になるのは見当識障害。物を盗られたという妄想は物盗られ妄想。自動販売機での切符購入が困難になるのは実行機能の障害で、いずれも記憶と見当識、段取りの障害から説明される。
認知症の症状は、記憶・見当識・実行機能といった「できなくなること」と、幻視・妄想といった「起こること」に分けられる。前者はどの認知症でも進めば起こるが、後者は型に特徴がある。幻視ならレビー小体型、脱抑制と常同行動なら前頭側頭型、物盗られ妄想はアルツハイマー病に多い。
レビー小体型認知症では抗精神病薬に過敏で、少量でも強いパーキンソン症状や意識障害を起こすことがあるため、幻視に対して安易に薬を使わない。幻視を頭ごなしに否定せず、本人の不安に寄り添いながら、部屋の明るさや影を減らすといった環境調整で対応する。レム睡眠行動障害(夢の内容に合わせて叫んだり手足を動かしたりする)は、運動症状より何年も前から現れることがあり、早期の手がかりになる。
1つの認知症の特徴的症状を問い、別の型の症状を3つ並べる。解法は、(1) 症状を「できなくなること」と「起こること」に分ける、(2) 型ごとに特徴的な症状を割り当てる、(3) 問われた型に一致するものを選ぶ。
レビー小体型認知症に最も特徴的なのは現実味のある幻視。迷子になる(見当識障害)、物盗られ妄想、切符購入の困難(実行機能障害)はいずれもアルツハイマー病でみられる症状。