異常歩行と原因疾患の組合せで正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
歩幅が短く体が前へ傾いて突っ込むように進むのはパーキンソン病。正答は3。
歩き方の特徴を、それを起こす病気と結びつけられるか。
歩き方の異常は、痛みによるもの、末梢の神経や筋の麻痺によるもの、中枢の神経の障害によるものに大きく分かれる。パーキンソン病では、歩幅が短く、足が地面から離れにくく、体幹が前へ傾いて突っ込むように進む形になる。したがって記述3が正しい。誤肢は組が入れ替わっている。両脚を交差させて歩く形は、脳の損傷や脊髄の不完全な損傷など、硬さを伴う麻痺で見られる。麻痺した脚を外へ回して振り出す形は、脳血管障害による片側の麻痺で見られる。片脚で立ったときに反対側の骨盤が下がる形は、股関節を外へ開く筋の麻痺で見られる。
歩き方の名前を丸暗記すると組を取り違える。歩き方は、その病気で弱っている働き、あるいは強く出ている働きの結果なので、原因から形を導けるようにすると忘れにくい。硬さがあれば脚がぶつかり、支える筋が弱ければ骨盤が落ち、動きが小さくなれば歩幅が縮む。
講義では、異常な歩き方を原因の場所ごとに整理する。足首を持ち上げる筋が麻痺すると、つま先が引っかからないよう膝を高く上げてつま先から接地する歩き方になる。小脳が傷むと両脚を大きく開いてよろめき、方向転換が不安定になる。パーキンソン病では歩幅が短く、すくみ足と小刻み歩行を呈し、体幹が前へ傾いて突進する。股関節を外へ開く筋が麻痺すると、片脚で立ったときに反対側の骨盤が落ちる。深部の感覚が失われた場合も、足元を目で確かめながら歩くことになり、両足をそろえて立てなくなる。歩き方は、その人が失っている働きの結果として現れるので、原因から形を導けるようにしておくと忘れにくい。
歩き方と病気を組で並べ、隣の組を入れ替える。解法は、(1) 病気で弱る働き・強く出る働きを書く、(2) そこから歩き方を導く、(3) 一致する組を選ぶ。
正しい組合せは突進歩行とパーキンソン病。はさみ脚歩行は痙性歩行、分回し歩行は片麻痺、トレンデレンブルグ歩行は股関節を外へ開く筋の麻痺で生じる。