ICFの生活機能に含まれないのはどれか。
正答:1
正答:1
生活機能は3つ。病気そのものはその外側にある。正答は1。
生活機能という語が指す範囲を正しく区切れるか。
国際生活機能分類では、心身機能と身体構造、活動、参加の3つをまとめて生活機能と呼ぶ。これに影響を与える要素として、周りの物や制度や人の態度である環境因子と、年齢や性別や生き方などの個人因子が置かれ、さらに健康状態として病気やけがが位置づけられる。病気は生活機能に影響を与える側であって、生活機能そのものには含まれない。したがって記述1が答えになる。誤肢の3つは、いずれも生活機能の3つの要素である。
要素の名前を全部覚えていても、どれが生活機能でどれが背景かを分けていないと答えられない。生活機能は3つ、背景となる因子は環境と個人の2つ、そして健康状態が別に置かれる、という3層の構造で捉える。
講義では、生活機能を身体のレベル、個人のレベル、社会のレベルの全体をまとめて捉えた包括的な用語として説明する。この3つのレベルが、心身機能・身体構造、活動、参加に対応する。参加とは社会的な関わり合いへの参加で、最小の単位は家庭という社会、広くとれば国民としての関わりまでを含む、人生のレベルの問題として位置づけられる。その背景にあるのが環境因子と個人因子で、これは以前の分類には無く、この分類で新しく置かれた枠組みである。病気は健康状態としてこの外側にあり、生活機能へ影響を与える側に立つ。要素の間に一方向の因果ではなく相互の作用があるとされるのは、環境を変えれば参加が広がり、参加が広がれば心身の働きも保たれる、という双方向の見方をとるためである。
構成要素を4つ並べ、背景側のものを1つ混ぜる。解法は、(1) 生活機能の3つを書き出す、(2) 背景因子と健康状態を分ける、(3) 外側のものを選ぶ。
生活機能に含まれないのは疾病。生活機能は心身機能・身体構造、活動、参加の3つ。病気は健康状態として、生活機能に影響を与える側に置かれる。