風邪の性質でないのはどれか。
正答:2
正答:2
風邪の性質は、軽揚性(上部・体表を侵す)、開泄性(腠理を開き発汗)、善行数変(遊走性・変化が速い)、動揺性(けいれん)、百病の長(他の邪を先導する)。「燥邪を伴いやすい」は風邪固有の性質としては挙げられない。正答は2。
風邪の性質の定型(軽揚・開泄・善行数変・主動・百病の長)を知り、他邪との結合の説明(風寒・風湿・風熱)と燥邪の扱いを区別できるか。
風邪は陽邪で軽く浮き上がって上へ外へ広がる性質を持ち、人体の上部・体表・肺を侵して頭痛、鼻閉、咽の痒みや痛み、顔のむくみを起こす(軽揚性)。腠理を開いて発汗させ悪風・自汗を起こす(開泄性)。症状が移動し変化が速い(善行数変=遊走性)。けいれん・震え・麻痺など動く症状を起こす(主動)。他の邪を先導して侵入するので百病の長と呼ばれ、寒・湿・熱と結びついて風寒・風湿・風熱になる。燥邪は秋の主気で口鼻から入り肺を傷る乾燥性の邪として独立に扱われ、風邪の性質の列挙に「燥邪を伴いやすい」は含まれない。
百病の長=他邪と合併しやすい、という知識から「燥邪も伴うのでは」と迷う。教科書が風邪の性質として挙げるのは軽揚・開泄・善行数変・主動・百病の長で、結合の例として挙がるのは風寒・風湿・風熱。燥邪は肺を直接侵す邪として別枠。設問は「性質」を問うので、列挙された性質かどうかで判断する。
六淫の性質の定型:風邪(陽邪・軽揚性・開泄性・善行数変・主動・百病の長)、寒邪(陰邪・陽気を損傷・凝滞性・収引性)、暑邪(陽邪・炎熱性・昇散性・夾湿)、湿邪(陰邪・重濁性・粘滞性・下注・脾を侵す)、燥邪(乾燥性・津液を消耗・肺を傷る)、火邪(陽邪・炎上性・生風・動血・耗津)。風邪の臨床像は外感初期の表証(風寒表証・風熱表証)と、風湿の痹証(行痹)。
風邪の正しい性質3つに、結合の話題を「性質」風に言い換えた文を1つ混ぜる。解法は、(1) 風邪の性質の定型5つを列挙、(2) それに無い文を選ぶ。
風邪は陽邪で、軽揚性(上部・体表を侵す)、開泄性(発汗)、善行数変(遊走性)、主動(けいれん)、百病の長(他邪を先導)の性質を持ち、寒・湿・熱と結びついて風寒・風湿・風熱となる。燥邪は秋の主気で口鼻から肺を侵す乾燥性の邪として別に扱われ、「燥邪を伴いやすい」は風邪の性質として挙げられない。