鼻尖部を分布領域とする神経の神経痛に対する局所治療穴として適切なのはどれか。
正答:2
正答:2
鼻尖部に分布するのは三叉神経第1枝(眼神経)。同じ第1枝の領域にある局所治療穴は陽白。正答は2。
顔面の部位から三叉神経のどの枝かを決め、その枝の領域にある経穴を選べるか。
顔面の皮膚感覚は三叉神経の3本の枝が分担する。第1枝の眼神経は前頭部・上眼瞼・鼻根から鼻背・鼻尖にかけて、第2枝の上顎神経は下眼瞼・頬部・鼻翼・上唇に、第3枝の下顎神経は下顎部・オトガイ・側頭部に分布する。鼻尖部は鼻背の続きなので第1枝の領域。第1枝の神経痛では、この枝の走行上に局所治療穴をとる。陽白は足少陽胆経の経穴で、眉の上方1寸、瞳孔線上にあり、皮枝は眼神経(三叉神経第1枝)である。したがって陽白が該当する。
鼻の周りは枝が入り組む。鼻根から鼻背・鼻尖までが第1枝、鼻翼と鼻の下は第2枝。「鼻=顔の真ん中だから第2枝」と決めつけると誤る。経穴側では、陽白(第1枝)と四白(第2枝)が名前も位置も似ているため取り違えやすい。四白は眼窩下孔部、陽白は眉の上と覚える。
三叉神経痛の局所治療穴は枝ごとに整理する。第1枝は攅竹・陽白・魚腰など眼窩上孔の周囲、第2枝は四白・巨髎・顴髎など眼窩下孔の周囲、第3枝は頬車・大迎・下関などオトガイ孔と下顎枝の周囲。神経が骨から出る孔の付近に圧痛点(トリガー)が現れやすく、そこが局所治療穴と重なる。遠隔穴としては合谷・外関などを併用する。
顔面の一点を挙げ、3本の枝の領域にまたがる経穴を並べる。解法は、(1) 示された部位がどの枝の領域かを決める、(2) 選択肢の経穴の位置を思い出す、(3) 同じ枝の領域にあるものを選ぶ。
鼻尖部は鼻背の続きで三叉神経第1枝(眼神経)の領域。同じ第1枝の領域にある経穴は、眉の上方1寸にある陽白。四白は眼窩下孔部で第2枝、聴会と大迎は第3枝の領域なので合わない。顔面の神経痛では、神経が骨から出る孔の周囲を局所治療穴にとる。