風熱犯肺により生じる浮腫の特徴はどれか。
正答:2
正答:2
風熱犯肺による浮腫は陽水にあたる。陽水は発症が急で上半身を主とし、顔面や眼瞼から始まる。正答は2。
浮腫の陰陽の分類を、発症の速さ・部位・虚実・圧痕の戻りで区別できるか。
浮腫(水腫)は陰水と陽水に分けられる。陰水は発症が緩やかで、下半身を主とし、虚証が多い。陽水は発症が急で、上半身を主とし、実証が多い。風熱の邪が肺を犯すと、肺の宣発・粛降が働かなくなって水道の通調が失われ、水湿が上部に停滞する。肺は上焦にあって皮毛を主るので、浮腫はまず顔面、とりわけ皮膚の薄い眼瞼部に現れる。外邪によるものなので発症は急で、実証にあたり、押した圧痕は速やかに戻る。したがって特徴は「眼瞼部から発症する」。緩やかな発症、陰水への分類、圧痕の回復が遅いことは、いずれも陰水の特徴で、風熱犯肺のものとは反対になる。
陰水と陽水は、発症の速さ・部位・虚実・圧痕の戻りの4点がすべて対になっている。ひとつ思い出せれば残りも決まるので、対で覚える。風熱犯肺は外感なので、外邪=急激=実証=陽水と一本の線でつながる。
浮腫の発生機序は、津液の通路である三焦の気化機能の失調による。関与するのは肺・脾・腎の3臓で、肺の宣発粛降が失われれば水道が通調せず、脾の運化が失調すれば水湿が停滞し、腎の気化が衰えれば水液が排泄されない。陽水では宣肺利水を治法とし、肺兪・列欠・合谷・水分・陰陵泉などを用いる。陰水では健脾温腎利水として脾兪・腎兪・関元・足三里・三陰交などを用いる。西洋医学的には、顔面や眼瞼から始まる浮腫は腎性、下腿から始まるものは心性・静脈性を疑うという診かたと重なる。
陰陽で対になる特徴を4つ並べ、3つを反対側の特徴で埋める。解法は、(1) 病因が外感か内傷かを見る、(2) 外感なら陽水、内傷の虚なら陰水と決める、(3) 発症・部位・虚実・圧痕の4点を対で照合する。
風熱犯肺による浮腫は外邪によるので陽水。陽水は発症が急で上半身を主とし実証で、肺が皮毛を主ることから皮膚の薄い眼瞼部から現れ、圧痕は速やかに戻る。緩やかな発症、下半身が主、虚証、圧痕の回復が遅いのはすべて陰水の特徴。