問163
灸頭鍼法に使用する鍼で最も適切なのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:4
正答:4
もぐさの重さを支えるので、柄がしっかり接合された鍼を使う。正答は4。
もぐさを載せるという条件から、鍼に求められる性質を導けるか。
灸頭鍼は、刺した鍼の柄にもぐさを付けて燃やす方法である。柄の上にもぐさの重みがかかり、そこで熱も生じるため、柄と体の接合が弱いと外れて落下する危険がある。そのため、柄が金属で圧着によって接合された鍼を用いる。したがって記述4が正しい。誤肢は条件に合わない。もぐさの重さを支え、皮膚との距離を保つために鍼はある程度の長さと太さが必要で、短い鍼や細い鍼は適さない。柄の表面については、もぐさを巻き付けて保持する必要があるため、凹凸がないものは適さない。
数値の肢が2つ並ぶので、規格を暗記していないと迷う。ただし「もぐさの重さを支える」「皮膚との距離を保つ」という2つの条件から考えれば、短くて細い鍼が不適であることは導ける。柄の接合方式まで問われる点が、この設問の踏み込みである。
もぐさの落下を防ぐために、柄にキャップを付けてその上にもぐさを載せる、取り替えるときに専用のさじを使うといった工夫がある。落下すると熱傷を起こすため、施術中は目を離さない。熱は輻射によって皮膚へ伝わり、広い範囲がじんわり温まるので、冷えや慢性の痛みに用いられる。もぐさは数回取り替えることもある。
規格と構造を混ぜて4つ並べる。解法は、(1) もぐさを載せる条件を書き出す、(2) 各肢が条件を満たすかを判定、(3) 満たすものを選ぶ。
最も適切なのはカシメ式接合された鍼柄。もぐさの重量を支えるため。鍼体長30mmや鍼体径0.16mmでは支えられず、凹凸のない柄はもぐさを保持しにくい。