問167
刺鍼による反応で最も早期に起こるのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:1
正答:1
まず刺激を受け取る線維が興奮する。そこから先はすべてその後。正答は1。
刺鍼後に起こる現象を、時間の順に並べられるか。
鍼の刺激は、まず受容器を興奮させ、その情報が神経線維を伝わる。無髄の細い線維が興奮することが出発点であり、そこから先の現象はすべてこれに続く。軸索の上で起こる反射のような現象によって局所の血管が広がるのはその後であり、自律神経の反射が起こり、痛みを感じる閾値が上がるのはさらに後になる。したがって記述1が最も早い。誤肢は3つとも後に続く現象である。
どれも刺鍼で起こることなので、順序を問われると迷う。神経の流れをたどり、受け取る→伝わる→反応が起こる、という順で並べると決まる。局所の血管が広がる現象も、線維の興奮を前提にしている点が要点である。
痛みを感じる閾値が上がるまでには時間がかかり、体を巡るホルモンによる鎮痛では効果が出るまでに数十分を要し、刺激が終わった後も数十分から数時間続くとされる。効果の出方と持続時間の違いは、局所にとどまる仕組み、脊髄の分節の範囲で働く仕組み、全身に及ぶ仕組みのどれが働いているかによって変わる。
刺鍼後の現象を4つ並べ、順序で選ばせる。解法は、(1) 神経の流れを書く、(2) 各現象がどこに位置するかを当てる、(3) 最も上流のものを選ぶ。
最も早期に起こるのはⅣ群線維の興奮。刺鍼局所の血管拡張は軸索反射によるもので後、自律神経の興奮と疼痛閾値の上昇はさらに後。