問175
関連痛に最も関与するのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:1
正答:1
皮膚からの入力と内臓からの入力が同じニューロンに集まり、脳が取り違える。正答は1。
痛みが実際の場所とずれて感じられる仕組みを説明できるか。
内臓からの痛みの情報と、皮膚からの情報が、脊髄の後角にある同じニューロンへ収束することがある。このニューロンは広い範囲からの入力を受け取るため、脳はどちらから来た情報かを区別できず、頻繁に入力のある皮膚の側から来たものとして解釈する。その結果、内臓の痛みが体表の離れた部位の痛みとして感じられる。これが関連痛である。したがって記述1が正しい。誤肢は役割が違う。触れる感覚を担う受容器、深部の感覚に関わる求心性の線維、痛みを大脳へ伝える上行路は、いずれも収束の仕組みそのものを説明しない。
関連痛は「投射」ではなく「収束」で説明される点が要点である。脊髄の後角という1か所に、離れた場所からの入力が集まってしまうことが原因で、脳の側で区別できない。この仕組みが分かると、内臓の病気で決まった体表部位に痛みが出ることの説明もつく。
関連痛が出る体表の部位は、内臓と同じ高さの脊髄へ入る皮膚の領域に対応する。心臓の病気で左肩から左腕に痛みが出る、胆嚢の病気で右肩に痛みが出る、といった対応が知られている。施術では、体表の痛みだけを診て内臓の病気を見落とさないよう、痛みの経過や随伴する症状を聞き取る。
仕組みと構造を4つ並べ、担う役割の違うものを混ぜる。解法は、(1) 関連痛の定義を確認、(2) 収束が起こる場所を特定、(3) その場所のニューロンを選ぶ。
関連痛に最も関与するのは脊髄後角広作動域ニューロン。マイスネル小体は触覚、Ⅱ群求心性線維は深部感覚、前脊髄視床路は上行路で、収束の仕組みそのものではない。