問176
透熱灸後のフレア現象で最も早期に起こるのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:3
正答:3
まず刺激を受け取る受容器が興奮する。逆向きの伝導も物質の放出もその後。正答は3。
軸索反射で起こる出来事を、順に並べられるか。
皮膚へ侵害となる刺激が加わると、まず侵害を受け取る受容器が興奮する。その興奮は、まず本来の向きに中枢へ向かって伝わり、途中の枝分かれから逆向きにも伝わっていく。逆向きに伝わった興奮が終末に達すると、そこから神経ペプチドが放出され、周りの血管が広がって赤みが広がる。したがって、最も早いのは記述3である。誤肢は3つとも受容器の興奮の後に続く出来事である。
軸索反射の流れは、受け取る→両方向へ伝わる→終末から出す→血管が広がる、という4段階である。逆向きの伝導だけを取り出すと最初のように見えるが、その前に受容器の興奮がある。段階を順に書き出してから答える。
講義では、この現象を神経が起こす炎症として説明する。細い無髄の線維が興奮すると、その終末から神経ペプチド(サブスタンスP、CGRP)が局所へ出て、血管が広がり、壁の透過性が高まって血液の液体成分が漏れ出る。その部位は機械的な刺激に対して過敏になり、水分とイオンが増えるために皮膚の電気の通りやすさも高くなる。内臓に炎症を起こした動物では、体表の決まった部位にこの反応が現れ、そこへ刺鍼すると症状が抑えられたという研究が示されている。昔から施術者が体表を探って圧痛のある場所へ刺してきたことに、この仕組みで説明がつく。
軸索反射の出来事を4つ並べ、順序で選ばせる。解法は、(1) 4段階を書き出す、(2) 各肢の位置を決める、(3) 最も上流のものを選ぶ。
最も早期に起こるのは侵害受容器の興奮。逆行性伝導と順行性伝導はその後、神経ペプチドの遊離は最も後。4段階の順で考える。