問178
侵害性熱刺激によって生じる発汗に最も関与するのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:4
正答:4
熱の情報が脳幹へ届き、そこから汗を出す指令が下りる。正答は4。
発汗の指令が発せられる場所を、上行と下行の流れの中で決められるか。
皮膚で受け取られた熱と痛みの情報は、脊髄を上行して脳幹へ届く。脳幹の網様体には自律神経の働きを調節する仕組みがあり、ここが発汗の指令を出す中継の場となって、その指令が脊髄を下って汗腺へ届く。したがって記述4が正しい。誤肢は担う役割が違う。脊髄の前角は骨格筋へ指令を出す細胞の場所、後索の乗り換えの核と、そこから続く帯状の構造は、いずれも触れる感覚と位置の感覚を伝える経路であり、発汗の指令には関わらない。
感覚の経路の名前が並ぶので、自律神経の調節に関わる場所を探す視点が要る。網様体という語が出たら自律神経や意識の水準に関わる、後索や毛帯という語が出たら触れる感覚と位置の感覚、と対応づけておく。
汗腺は交感神経の支配を受けるが、節後の線維が出すのはアセチルコリンであり、汗腺側の受容体はムスカリン型という例外がある。熱や痛みの刺激で汗が出るのは、脳幹を介した自律神経の反射による。施術中に冷や汗が出た場合は、脳への血の巡りが落ちている可能性があるため、体位を戻して様子を見る。
部位を4つ並べ、感覚の経路を3つ置く。解法は、(1) 発汗が自律神経の反応であることを確認、(2) 自律神経の調節に関わる場所を探す、(3) それを選ぶ。
侵害性熱刺激による発汗に最も関与するのは延髄網様体。脊髄前角は運動、楔状束核と内側毛帯は触圧覚と深部感覚の経路。