点滴静脈内注射で輸液ポンプを使用する際に設定する項目はどれか。
公式正答:4
解説
点滴静脈内注射で輸液ポンプを使用する際に設定する項目を問う。1時間あたりの流量である。
この問題で問われていること
機器に何を入力するのかを、実際の操作から答えられるか。
しくみから理解する
輸液ポンプは、設定された速度で輸液を送る機器になる。設定する項目は、①1時間あたりの流量(mL/時)と、②予定量(総量、mL)の2つになる。この2つを入力すれば、機器が自動的に一定の速度で送り、予定量に達すると停止して知らせる。終了時間と投与月日は機器へ入力する項目ではなく、指示書と記録、ラベルにより管理される。薬剤名も、基本的な容量式ポンプでは入力項目ではない。ただし薬剤ライブラリを備えた機種では、薬剤を選択して投与量の上限を設定する仕組みがあり、その場合は薬剤の指定が入力項目になる。
選択肢ごとの確認
薬剤名は、輸液ポンプに設定する項目ではない。ただし、薬剤の確認そのものは、指示書と現物を照合して必ず行う。基本的な容量式ポンプの設定項目は流量と予定量になる。ただし薬剤ライブラリを備えた機種では、薬剤を選択して投与量の上限を設定する仕組みがあり、その場合は薬剤の指定も入力項目に含まれる。
終了時間も設定項目ではない。流量と予定量を入力すれば、結果として終了する時刻が決まる。
投与月日も設定項目ではない。記録に残す事項になる。
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混同しやすいポイント
実際の操作を思い浮かべて答える。輸液ポンプの画面には、流量と予定量の2つの欄がある。設問は4つの選択肢のうち1つを選ぶ形なので、流量が正答になる。加えて、輸液ポンプを使う場面と、その注意を押さえておく。厳密な速度の管理を要する薬剤(昇圧薬、抗不整脈薬、インスリン、抗がん薬、麻薬、高カロリー輸液)、小児と高齢者、そして水分の管理が重要な患者で用いる。
理解を深める
輸液の管理を整理する。輸液ポンプの注意=①設定した流量と予定量を、2人で確認する、②開始時と定期的に、実際の残量と時間を照合する(機器を過信しない)、③輸液ポンプ専用のルートを用いる、④閉塞、気泡、輸液終了の警報が鳴ったら、原因を確かめてから解除する、⑤警報を消すだけの操作をしない、⑥刺入部の観察(ポンプは血管外へ漏れていても送り続けるため、腫脹と発赤に気づきにくい。定期的に目で見て触れて確認する)、⑦ドアを開ける際は、必ずクレンメを閉じる(開いたまま開けると自由落下により急速に注入される)、⑧電源とバッテリーの確認、⑨移動時のルートの取り回し。シリンジポンプ=少量を精密に投与する機器。開始直後の流量が安定しない現象、そしてシリンジの高さによる影響(サイフォニング現象=患者より高い位置にあると急速に流入する)に注意する。滴下数の計算=1分間の滴下数=(総量mL×1mLあたりの滴数)÷所要時間(分)。一般用の輸液セットは1mLが20滴、小児用は1mLが60滴。輸液の観察=①指示された速度で滴下しているか、②刺入部(発赤、腫脹、疼痛、熱感、滲出)、③固定とルートの屈曲、④薬液の残量、⑤患者の状態(呼吸困難、浮腫、尿量。過剰な負荷は心不全と肺水腫を招く)、⑥感染の徴候。血管外漏出=①早期発見(刺入部の腫脹、疼痛、滴下の不良、逆血の消失)、②直ちに中止する、③薬剤の種類により対応が異なる(抗がん薬では組織の壊死を招くものがあり、施設の手順に従う)、④記録と報告。静脈炎=機械的、化学的、細菌性に分けられる。刺入部位の選択、薬剤の希釈、定期的な差し替えにより予防する。
間違えやすい考え方
機器の設定を問う型で、誤肢が記録と指示で管理する事項である。実際の操作から切る。
5分で振り返る
①輸液ポンプの設定項目=1時間あたりの流量(mL/時)と予定量(mL)の2つ。②薬剤名、終了時間、投与月日は、指示書と記録、ラベルで管理する。③流量と予定量を入れれば、終了する時刻は結果として決まる。④設定は2人で確認し、実際の残量と時間を定期的に照合する。⑤ポンプは血管外へ漏れていても送り続けるため、刺入部を目で見て触れて確認する。⑥ドアを開ける際は必ずクレンメを閉じる(自由落下による急速注入を防ぐ)。⑦シリンジポンプはサイフォニング現象に注意する。⑧滴下数=(総量mL×1mLあたりの滴数)÷時間(分)。一般用20滴、小児用60滴。
1分チェック
- 輸液ポンプに設定するのは。→ 1時間あたりの流量(と予定量)。
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