マンモグラフィを受ける成人女性への説明で適切なのはどれか。
公式正答:4
解説
マンモグラフィを受ける成人女性への説明で適切なものを問う。「二方向から撮影します」である。
この問題で問われていること
検査の方法を、目的(病変の検出)から理解しているか。
しくみから理解する
マンモグラフィは、乳房を圧迫板で挟んで薄く広げ、エックス線で撮影する検査である。通常は、頭尾方向(上から下へ)と内外斜位方向(斜め)の二方向から撮影する。乳房は立体であるため、一方向だけでは重なりによって病変が隠れることがあり、二方向で撮ることで検出率が上がる。圧迫するのは、乳腺の重なりを減らして病変を見やすくし、被曝線量を減らし、動きによるぶれを防ぐためである。圧迫による痛みがあるため、月経前を避け、月経終了後1週間程度が受けやすいと説明する。
選択肢ごとの確認
仰臥位ではなく立位(または座位)で行う。装置の前に立ち、乳房を撮影台に乗せて圧迫板で挟む。
絶食は不要である。乳房の撮影であり、消化管や造影剤に関わらないため、食事の制限はない。
造影剤は使わない。単純エックス線撮影である。造影剤を用いるのは、造影CT、造影MRI、乳管造影といった別の検査になる。
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混同しやすいポイント
誤肢は、体位・絶食・造影剤という、他の検査の要素を持ち込んだもので構成されている。マンモグラフィが「乳房を挟んでエックス線で撮る」という単純な検査であることを押さえれば、いずれも不要と分かる。二方向という点は、立体の中の病変を見つけるという目的から導ける。
理解を深める
乳癌検診では、40歳以上の女性に2年に1回のマンモグラフィが推奨されている。若年者では乳腺が密で(高濃度乳房)、エックス線では白く写るため病変が隠れやすく、超音波検査が併用されることもある。検査前の注意としては、当日は制汗剤やパウダーを使わない(微細石灰化と紛らわしい影が写ることがある)、上下に分かれた服装で来る、豊胸術や心臓ペースメーカー、ポートの有無を申告する、といったことがある。妊娠中または妊娠の可能性がある場合は申告してもらう。検査は自己触診に代わるものではなく、日常的な自己チェック(入浴時などに乳房の変化を確認する)と併せて行う。乳癌を疑う所見としては、しこり、乳頭からの分泌(とくに血性)、皮膚のえくぼ様のくぼみやオレンジの皮のような変化、乳頭の陥没、腋窩リンパ節の腫脹がある。看護師は、検診の意義を伝え、受診の負担(痛み、時間、羞恥心)に配慮した説明を行う。
間違えやすい考え方
『適切な説明』を問う型で、誤肢が他の検査の要素である。検査の単純な仕組みから導く。
5分で振り返る
①マンモグラフィは乳房を圧迫板で挟んでエックス線撮影する。②二方向(頭尾方向と内外斜位方向)から撮り、重なりによる見落としを防ぐ。③圧迫は病変を見やすくし、被曝を減らし、ぶれを防ぐため。④立位(座位)で行い、絶食も造影剤も不要。⑤痛みがあるため月経終了後1週間程度が受けやすい。⑥当日は制汗剤やパウダーを使わない。⑦40歳以上に2年に1回が推奨される。
1分チェック
- マンモグラフィは何方向から撮るか。→ 二方向(頭尾方向と内外斜位方向)。
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