男性の導尿でカテーテルを挿入するとき、体幹に対する頭部側からの挿入角度は どれか。
公式正答:3
解説
男性の導尿でカテーテルを挿入するとき、体幹に対する頭部側からの挿入角度を問う。80〜90度である。
この問題で問われていること
男性の尿道の走行から、挿入時の角度を導けるか。
しくみから理解する
男性の尿道は、陰茎部で下方へ向かい、恥骨の下で前上方へ屈曲している(恥骨前湾と恥骨下湾)。カテーテルをまっすぐ進めるには、この屈曲を減らす必要がある。そこで、陰茎を体幹に対して80〜90度、すなわちほぼ垂直に持ち上げる。この姿勢により、恥骨前湾が伸びて尿道の走行が直線に近づき、カテーテルが抵抗なく進む。球部から膜様部にかけての屈曲を越えるときは、陰茎を足側へ倒すこともある。無理に押し込めば尿道を損傷するため、抵抗があれば力を加えず、深呼吸を促して括約筋を緩めてもらう。
選択肢ごとの確認
0〜10度では、陰茎が体幹に沿ったままで、尿道の屈曲がそのまま残る。カテーテルが屈曲部に当たり、進めるには強い力が必要になって尿道を傷める。
40〜50度では、屈曲を伸ばすには不十分になる。
設問は「体幹に対する頭部側からの挿入角度」と基準を示している。この基準では、0度が陰茎を頭側の体幹に沿わせた状態、90度が体幹に対して垂直になる。120〜130度は垂直を越えて足側へ倒した状態で、尿道の走行に対して別の方向の屈曲を作る。ほぼ垂直(80〜90度)が目安になる。
もっと詳しく読む
混同しやすいポイント
解剖の図を思い浮かべて、屈曲を伸ばすにはどの角度が必要かを考える。ほぼ垂直に持ち上げる、と覚える。女性では尿道が短く直線的(3〜4cm)なので、この操作は不要になり、外尿道口を確認して4〜6cm挿入する。男女の尿道の長さと走行の違いが、手技の違いを生む。
理解を深める
間欠導尿とバルーン付き留置カテーテルを区別する。成人男性の留置カテーテルは製品手順に従って分岐部またはハブ近くまで十分に進め、尿流を確認し、先端とバルーンが膀胱内にあると判断できてから規定量で膨らませる。尿流がない、抵抗や疼痛がある場合は膨らませず、位置と閉塞を確認して必要時は医師へ相談する。
間違えやすい考え方
角度を問う型で、誤肢が浅すぎる角度と倒しすぎる角度である。解剖の屈曲を伸ばす角度で切る。
5分で振り返る
①間欠導尿にはバルーンがない。②男性の留置カテーテルは短い距離だけで止めない。③製品指定位置まで十分に進め尿流を確認する。④抵抗・疼痛・尿流なしではバルーンを膨らませない。⑤規定量で膨らませ、軽く引いて固定を確認する。
1分チェック
- 男性の導尿で陰茎を持ち上げる角度は。→ 体幹に対して80〜90度(ほぼ垂直)。
この問題に対応する教材の確認中です。