家族周期における発達段階で、高齢者が配偶者を失った後の段階はどれか。
公式正答:1
解説
家族周期における発達段階で、高齢者が配偶者を失った後の段階を問う。完結期である。
この問題で問われていること
家族周期の段階を、名称と時期で把握しているか。
しくみから理解する
家族周期は、家族が形成され、子どもを育て、独立させ、そして終わりを迎えるまでの経過を段階として捉えたものである。完結期(家族の終末期)は、配偶者の一方が亡くなり、残された者が独りになる段階を指す。この段階では、配偶者の喪失という深い悲嘆、生活の再構築、経済的な変化、社会的な役割の喪失、そして自身の健康と将来への不安が課題になる。家族という単位が縮小し、やがて終わりを迎える時期にあたる。
選択肢ごとの確認
教育期は、子どもが学齢期にあり、教育と社会化を担う段階になる。
充実期は、子どもが成長して手が離れ、夫婦が再び二人の生活に向き合う段階を指す(空の巣期とも呼ばれる)。定年、健康の変化、老親の介護といった課題が重なる時期でもある。
分離期は、子どもが独立して家を離れていく段階になる。
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混同しやすいポイント
家族周期の段階を順に並べる。新婚期(結婚から第1子誕生まで)→養育期(乳幼児期の子育て)→教育期(学齢期)→分離期(子の独立)→充実期(夫婦二人に戻る)→完結期(配偶者の死と単身)。区分の呼び方は文献により異なるが、「子どもの成長に伴って家族の形が変わり、最後に単身になる」という流れは共通する。設問の「配偶者を失った後」という記述が、最終段階を指している。
理解を深める
配偶者との死別は、人生における最大級のストレス因子とされる。悲嘆の過程は個人差が大きく、数か月から数年に及ぶ。正常な悲嘆では、否認、怒り、罪悪感、抑うつ、そして受容と再適応へと、行きつ戻りつしながら進む。身体症状(不眠、食欲不振、疲労、動悸)を伴うことも多い。一方、複雑性悲嘆といって、強い悲嘆が長期に持続して日常生活に支障をきたす場合があり、専門的な支援を要する。高齢の配偶者を亡くした人では、身体的な健康の悪化と死亡率の上昇が知られており(いわゆる死別効果)、この時期の支援には健康面の見守りも含まれる。看護としては、話を聴くこと、感情の表出を受け止めること、日常生活の維持を支えること、社会的なつながりを保つこと、そして必要に応じて専門機関や遺族会につなぐことがある。安易な励ましや「時間が解決する」といった言葉より、そばにいて話を聴く姿勢が支えになる。
間違えやすい考え方
段階の名称を問う型で、誤肢がすべて先行する段階である。子どもの成長に伴う流れの最終段階で切る。
5分で振り返る
①家族周期=新婚期→養育期→教育期→分離期→充実期→完結期。②完結期は配偶者の死により単身になる段階。③充実期は子が独立して夫婦二人に戻る時期(空の巣期)。④配偶者との死別は最大級のストレス因子で、死別後の健康悪化と死亡率上昇が知られる。⑤悲嘆は行きつ戻りつしながら数か月から数年続く。⑥長期に持続して生活に支障をきたす場合は複雑性悲嘆として専門的支援を要する。⑦安易な励ましより、そばにいて話を聴く姿勢が支えになる。
1分チェック
- 配偶者を失った後の段階は。→ 完結期(家族周期の最終段階)。
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