ピアジェ, J Piaget, J. . の認知発達理論における段階と病気の説明に使用するツールの組合 せで適切なのはどれか。
公式正答:3
解説
ピアジェの認知発達理論における段階と、病気の説明に使用する道具の組合せで適切なものを問う。具体的操作期と動画の組合せである。
この問題で問われていること
各発達段階の思考の特徴に合った説明の方法を選べるか。
しくみから理解する
具体的操作期(7〜11歳頃)では、具体的な事物についてなら論理的に考えられるようになり、時間の流れや因果関係も理解できる。動画は、目に見える具体的な映像で、処置の流れや体の中で起こることを順を追って示せるため、この段階の理解の仕方に合っている。学齢期の子どもは、なぜそれが必要かを知りたがり、説明を受けて納得することで、処置への協力が得られやすくなる。
選択肢ごとの確認
感覚運動期(0〜2歳頃)では、感覚と運動を通じて世界を知る段階であり、人体模型のような抽象的な表現は理解できない。この時期に有効なのは、実際に触れる、抱く、あやす、親がそばにいることといった、感覚に直接働きかける関わりになる。
前操作期(2〜7歳頃)に印刷文書は適さない。文字を読めないか、読めても抽象的な内容を理解できない。この段階では、人形やぬいぐるみを使った実演、絵本、写真、実際の物品に触れるといった、具体的で目に見える方法が有効になる。
形式的操作期(11歳頃以降)に指人形は幼すぎる。この段階では抽象的な思考ができるため、言葉による説明、図やパンフレット、そして本人の疑問に答える対話が適する。子ども扱いされることへの反発も強くなる時期であり、年齢に見合った説明が信頼につながる。
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混同しやすいポイント
段階と方法を対応させる。感覚運動期=感覚に直接働きかける(触れる、抱く、親の存在)。前操作期=人形、絵本、写真、実物(具体的で目に見えるもの)。具体的操作期=動画、図、模型、言葉による順序立てた説明。形式的操作期=言葉と文書による説明、対話、本人の意思決定への参加。誤肢は、段階と方法をずらして組み合わせたものになっている。
理解を深める
説明の方法を選ぶ際は、年齢だけでなく、その子の理解の程度、これまでの医療体験、性格、家族の状況も考慮する。同じ年齢でも、入院を繰り返している子どもは医療についての知識が豊富なことがあり、逆に初めての体験で強い不安を抱えていることもある。説明の後には、その子が何をどう理解したかを確認する。「分かった?」と聞くだけでは足りず、「どんなことをすると思う?」と本人の言葉で語ってもらうと、理解の程度と誤解が見える。また、説明は一度で終わらせず、処置の前、最中、後と繰り返す。学齢期以降では、本人が知りたいと思うことに答え、選べる部分(どちらの腕にするか、誰に付き添ってほしいか、何をしながら過ごすか)を提示することで、主体性と対処する力を支えられる。プレパレーションは、処置を円滑に進めるためではなく、子どもが自分に起こることを理解し、対処できるようにするための関わりであるという点を、常に確認しておく必要がある。
間違えやすい考え方
組合せを問う型で、誤肢が段階と方法をずらしたものである。各段階の思考の特徴で切る。
5分で振り返る
①感覚運動期(0〜2歳)=感覚に直接働きかける(触れる、抱く、親の存在)。②前操作期(2〜7歳)=人形、絵本、写真、実物。③具体的操作期(7〜11歳)=動画、図、模型、順序立てた説明。④形式的操作期(11歳〜)=言葉と文書、対話、意思決定への参加。⑤年齢だけでなく理解の程度、医療体験、性格も考慮する。⑥説明の後は本人の言葉で語ってもらって理解を確認する。⑦目的は処置を円滑にすることではなく、子どもが理解して対処できるようにすること。
1分チェック
- 具体的操作期(7〜11歳)に適した説明の道具は。→ 動画(具体的で順を追える)。
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