遊具を図に示す。 標準的な成長発達をしている1歳4か月の子どもの発達段階に適した遊具はどれ か。
公式正答:4
解説
標準的な成長発達をしている1歳4か月の子どもの発達段階に適した遊具を図から選ぶ。公式正答は④である。
この問題で問われていること
1歳4か月の運動・手指・認知の発達を、遊びと結びつけられるか。
しくみから理解する
1歳4か月では、ひとり歩きが安定してきて、押す・引く・運ぶといった移動を伴う遊びが盛んになる。手指では、親指と人差し指でつまむ動作ができ、積み木を2〜3個積める。物を容器に入れる、出す、叩く、投げるといった操作を繰り返し楽しむ。認知では、物には名前があることが分かり始め、簡単な言葉を理解し、意味のある単語をいくつか話す。この段階に適する遊具は、押し車や手押し車(歩行を促す)、積み木、型はめ、太いクレヨン、絵本、そして音の出る玩具になる。安全面では、口に入る大きさの部品がないこと、角が丸いこと、そして誤飲を防げる大きさであることが条件になる。
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混同しやすいポイント
遊具の選択は、月齢ごとの発達の指標と対応づけて覚える。3〜4か月=ガラガラ、モビール(目で追う、握る)。6〜9か月=布絵本、積み木を打ち合わせる、いないいないばあ(物の永続性)。1歳前後=押し車、型はめ、容器への出し入れ。1歳半〜2歳=積み木を重ねる、なぐり描き、簡単なままごと。3歳=はさみ、三輪車、ごっこ遊び。4〜5歳=ルールのある遊び、集団遊び、複雑な工作。年齢に対して高度すぎる遊具は、できずに意欲を損ない、低すぎる遊具は退屈になる。また、誤飲の危険は3歳頃まで続くため、直径39mm以下の部品(トイレットペーパーの芯を通る大きさ)は避ける。
理解を深める
遊びは、子どもにとって発達そのものになる。運動機能の発達(粗大運動と微細運動)、認知の発達(因果関係、物の永続性、象徴機能)、言語の発達、社会性の発達(他者との関わり、順番、ルール)、そして情緒の安定(緊張の発散、達成感)を担う。パーテンによる遊びの社会的な分類では、ひとり遊び(1歳前後まで)、傍観遊び、平行遊び(2〜3歳。同じ場所で同じような遊びをするが、関わりは少ない)、連合遊び(3〜4歳。関わりはあるが役割は未分化)、協同遊び(4歳以降。役割を分担し目的を共有する)と進む。1歳4か月はひとり遊びから平行遊びへ向かう時期にあたる。入院中の子どもへの遊びの提供では、発達段階に加えて、病状(安静度、感染対策、点滴やドレーンの有無)、そして興味を考慮する。遊びを通じて処置への理解を助ける(プレパレーション)、処置の後の緊張を解く(ポストプロシージャルプレイ)といった使い方もある。ベッド上で行える遊び、感染対策上で共用できない玩具の扱い(個別化と消毒)も、実務では重要になる。
間違えやすい考え方
図から遊具を選ぶ型で、月齢ごとの発達の指標との対応で判断できる。図中のどれが正答④かは別冊で要確認。
5分で振り返る
①1歳4か月=ひとり歩きが安定、押す・引く・運ぶ遊び、積み木を2〜3個積む、つまむ動作、意味のある単語をいくつか話す。②適する遊具=押し車、積み木、型はめ、太いクレヨン、絵本。③安全=口に入る部品がない、角が丸い、直径39mm以下の部品を避ける。④3〜4か月はガラガラ、6〜9か月は布絵本といないいないばあ、3歳ははさみと三輪車。⑤遊びの社会的発達=ひとり遊び→平行遊び(2〜3歳)→連合遊び(3〜4歳)→協同遊び(4歳以降)。⑥入院中は病状と安静度、感染対策を考慮する。⑦プレパレーションとポストプロシージャルプレイに遊びを用いる。
1分チェック
- 1歳4か月に適した遊具は。→ 歩行と手指の操作を促すもの(押し車、積み木、型はめ)。
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