対光反射に関与するのはどれか。
公式正答:1
解説
光を当てると瞳孔が縮む対光反射。その遠心路は動眼神経の副交感成分。求心路は視神経。
この問題で問われていること
反射の経路を求心路・中枢・遠心路に分けて言えるか。選択肢は遠心路を問うている。
しくみから理解する
光が網膜に入ると、その情報は視神経を通って視索へ進み、外側膝状体には入らずに中脳の視蓋前域へ入る。ここから両側のエディンガー・ウェストファール核(動眼神経副核)へ連絡し、動眼神経の副交感線維が毛様体神経節を経て瞳孔括約筋を収縮させ、瞳孔が縮む。両側の核へ連絡が行くため、片眼に光を当てると同じ側の瞳孔が縮む直接対光反射と、反対側の瞳孔も縮む間接(共感性)対光反射が同時に起こる。この経路は視神経(求心路)・中脳(中枢)・動眼神経(遠心路)を通るので、どこが障害されているかを反射の左右差から推測できる。 【接地元】ガイトン生理学 第52章 遠近調節と瞳孔径の自律神経調節、三年解剖学総まとめ(視覚器)
選択肢ごとの確認
副交感成分が瞳孔括約筋を支配し、縮瞳を起こす。対光反射の遠心路。
上斜筋を支配する眼球運動の神経。瞳孔には関与しない。
顔面の知覚と咀嚼筋の運動。角膜反射の求心路にはなるが、対光反射には関与しない。
外側直筋を支配する眼球運動の神経。
表情筋を支配し、角膜反射の遠心路(眼輪筋を閉じる)になる。瞳孔は動かさない。
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混同しやすいポイント
眼に関係する脳神経が複数あるため、どれがどの働きかを整理しておく必要がある。視神経=見る(求心)、動眼・滑車・外転=眼球を動かす、動眼だけが瞳孔も動かす(副交感)、顔面=瞼を閉じる、三叉=角膜の知覚。
理解を深める
対光反射は意識障害の評価で必ず確認する。両側の瞳孔が散大して対光反射が消失していれば重篤な脳幹障害を示す。片側だけ散大して反射が鈍い場合は、その側の動眼神経が圧迫されている可能性があり、テント切痕ヘルニアを疑う(鉤ヘルニア)。逆に両側とも極端に縮小していれば橋の障害や薬物(オピオイド)を考える。直接反射と間接反射を組み合わせると障害部位の推定ができ、たとえば片眼の視神経が障害されている場合、その眼に光を当てても両眼とも縮まないが、健側に当てれば両眼とも縮む。
間違えやすい考え方
脳神経を並べて反射の経路を問う型。反射は必ず求心路・中枢・遠心路の3点セットで覚え、設問がどれを聞いているかを確認する。
5分で振り返る
対光反射=視神経(求心)→中脳の視蓋前域→両側のエディンガー・ウェストファール核→動眼神経の副交感(遠心)→毛様体神経節→瞳孔括約筋の収縮。両側の核に連絡するので直接反射と間接反射が同時に起こる。角膜反射は三叉神経第1枝(求心)→橋→顔面神経(遠心)。意識障害では瞳孔径と対光反射で脳幹の状態を評価する。
1分チェック
- 対光反射の求心路・中枢・遠心路はそれぞれ何か
- 直接対光反射と間接対光反射の違いは何か
- 角膜反射の求心路と遠心路は何か
- 片側の瞳孔散大は何を示すか
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