1,500 mL の輸液を朝6 時から18 時にかけて点滴静脈内注射で実施する。20 滴 で1 mL の輸液セットを用いた場合の1 分間の滴下数を求めよ。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1 位を四捨五入す ること。 解答:① ②滴/分
公式正答:42
解説
1,500mLの輸液を12時間(朝6時から18時)で投与する際、20滴で1mLの輸液セットを用いた場合の1分間の滴下数を求める計算問題。答えは42滴/分である。
この問題で問われていること
輸液量・時間・輸液セットの滴数から、1分間の滴下数を計算できるか。
しくみから理解する
滴下数は、総滴下数を総時間(分)で割って求める。まず総滴下数は、輸液量に1mLあたりの滴数を掛けて 1,500×20=30,000滴となる。次に時間は、18時−6時=12時間であり、分に直すと 12×60=720分である。したがって1分間の滴下数は 30,000÷720=41.67 となり、小数点以下第1位を四捨五入して42滴/分となる。約分して計算すると、1,500×20÷(12×60)=1,500÷36=41.67 と、より少ない手数で求められる。
解き方の補足
この設問は選択肢から選ぶ形式ではなく、答案用紙の数字欄に記入する形式である。したがって誤選択肢は存在しない。計算過程での誤りとしては、時間を分に直し忘れる(30,000÷12=2,500)、輸液セットの滴数を掛け忘れる(1,500÷720=2.08)、四捨五入の桁を誤る、といったものが典型である。
もっと詳しく読む
混同しやすいポイント
輸液セットには成人用(20滴=1mL)と小児用(60滴=1mL)の2種類があり、どちらを用いるかで答えが3倍変わる。設問に明記されるので必ず確認する。また『1時間あたりの流量(mL/時)』を問われているのか『1分間の滴下数』を問われているのかも読み分ける。この設問では1時間あたりは125mL/時、1分間の滴下数は42滴となる。
理解を深める
計算問題は毎回1〜2問出題され、問90が定位置である。頻出の型は、滴下数、輸液の残量から終了時刻を求める問題、薬剤の希釈(%濃度から必要量を求める)、体重あたりの投与量、酸素ボンベの残量と使用可能時間である。いずれも単位をそろえることが要点で、時間と分、mLとL、mgとgの変換で誤ることが多い。実務では輸液ポンプを用いれば流量を直接設定できるが、自然滴下では滴下数の調整が必要であり、患者の体位や刺入部の状態で滴下速度が変わるため、定期的な確認が欠かせない。
間違えやすい考え方
計算問題は、答えそのものより手順で失点する。①単位をそろえる ②式を立てる ③約分する ④指定された桁で丸める、の順を守る。時間を分に直し忘れる誤りが最も多い。
5分で振り返る
①滴下数=輸液量×1mLあたりの滴数÷総時間(分)。②1,500×20÷(12×60)=41.67→42滴/分。③成人用は20滴/mL、小児用は60滴/mL。④1時間あたりの流量は125mL/時。⑤時間を分に直し忘れる誤りが最多。
1分チェック
- 1,500mLを12時間、20滴/mLで投与すると1分間何滴か。→ 42滴/分。
この問題に対応する教材の確認中です。