在宅療養における医療的ケア児の支援について正しいのはどれか。
公式正答:4
解説
在宅療養における医療的ケア児の支援について正しいものを問う。胃瘻からの経管栄養を行っている児童は支援の対象である。
この問題で問われていること
医療的ケア児支援法における対象の定義と、支援の枠組みを理解しているか。
しくみから理解する
医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律は、日常生活および社会生活を営むために恒常的に医療的ケアを受けることが不可欠である児童を医療的ケア児と定義する。医療的ケアには、人工呼吸器による呼吸管理、喀痰吸引、経管栄養(胃瘻・腸瘻・経鼻)、気管切開部の管理、導尿、中心静脈カテーテルの管理などが含まれる。胃瘻からの経管栄養は代表的な医療的ケアであり、これを受けている児は支援の対象となる。同法は、国・地方公共団体・保育所・学校の責務を定め、保育所や学校への看護師等の配置、医療的ケア児支援センターの設置を進めるものである。
選択肢ごとの確認
特定の機器のリストによって対象が決まるのではない。恒常的に医療的ケアが必要かどうかで判断される。医療の進歩により必要なケアの形は変わるため、機器で限定しない考え方がとられている。
地域包括支援センターは高齢者を対象とする機関である。医療的ケア児については、各都道府県に設置される医療的ケア児支援センターや、児童福祉法に基づく相談支援事業所、保健所・市町村の母子保健担当が相談に応じる。
介護支援専門員は介護保険制度の職種であり、対象は原則65歳以上(第2号被保険者は40歳以上の特定疾病)である。障害児のサービス等利用計画は、障害児相談支援事業所の相談支援専門員が作成する。
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混同しやすいポイント
高齢者向けの制度と障害児向けの制度を取り違える誤肢が並んでいる。相談窓口(地域包括支援センターか相談支援事業所か)、計画作成者(介護支援専門員か相談支援専門員か)、根拠法(介護保険法か児童福祉法・障害者総合支援法か)を対で整理する。
理解を深める
医療的ケア児は医療の進歩により増加しており、新生児集中治療室から在宅へ移行する例が多い。家族、とくに母親に吸引や注入などのケアが集中し、睡眠不足と社会的孤立が大きな課題となる。支援としては、訪問看護、訪問診療、児童発達支援・放課後等デイサービス、短期入所(レスパイト)、居宅介護、相談支援がある。保育所や学校での受け入れが進むよう、看護師の配置や、研修を受けた教職員による特定行為(喀痰吸引等)の実施が制度化されている。災害時には電源確保が生命に直結するため、非常用電源の確保と自治体への登録、避難計画の作成が重要になる。
間違えやすい考え方
『正しいのはどれか』型で、誤肢が高齢者制度の用語で作られている。対象年齢と根拠法を確認する習慣があれば落とせる。
5分で振り返る
①根拠は医療的ケア児支援法。②定義は恒常的に医療的ケアが必要な児童、機器で限定しない。③喀痰吸引・経管栄養・人工呼吸器管理などが含まれる。④相談は医療的ケア児支援センター・相談支援事業所。⑤計画は相談支援専門員が作成。⑥保育所・学校への看護師配置が進められている。
1分チェック
- 医療的ケア児の定義は何か。→ 恒常的に医療的ケアが必要な児童(経管栄養を含む)。
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