災害亜急性期に行う看護師の活動で適切なのはどれか。
公式正答:3
解説
災害亜急性期に行う看護師の活動で適切なものを問う。急性ストレス障害(ASD)に対するケアである。
この問題で問われていること
災害の時期区分と、それぞれの時期に行う活動を対応づけられるか。
しくみから理解する
災害看護では、時期を発災前(準備期)、超急性期・急性期(発災直後〜数日)、亜急性期(数日〜1か月程度)、慢性期・復興期(1か月以降)に区分する。急性ストレス障害は、外傷的な出来事の後3日から1か月の間に、侵入的想起、回避、覚醒亢進などの症状が続く状態を指す。この時間的な範囲が亜急性期と重なるため、亜急性期にはASDへのケアが活動として位置づけられる。この時期は同時に、避難所生活が長引くことによる生活不活発病、感染症、慢性疾患の悪化、エコノミークラス症候群への対応も中心になる。
選択肢ごとの確認
発災前の準備期に行う活動である。備蓄品の内容と数量、使用期限、保管場所の確認を平常時に済ませておく。
これも準備期の活動である。発災後に作るのでは間に合わない。マニュアルは訓練を通じて実効性を確認しておく。
PTSDは症状が1か月以上持続する場合に診断されるため、慢性期以降の対応となる。亜急性期の段階ではまだ診断がつかない。
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混同しやすいポイント
ASDとPTSDの時間的な区分が、そのまま災害の時期区分に対応している点が要点である。ASDは3日〜1か月、PTSDは1か月以上。この数字を知っていれば、どちらがどの時期の活動かが自動的に決まる。なおASDのすべてがPTSDへ移行するわけではなく、多くは自然に回復する。
理解を深める
時期別の活動を整理すると、超急性期・急性期はトリアージ、救命処置、被災状況の把握、安全の確保が中心になる。亜急性期は、避難所の環境整備(感染対策、食事、トイレ、プライバシー、寝床)、慢性疾患の管理(薬の確保、透析、在宅酸素)、生活不活発病とDVTの予防、こころのケア、要配慮者(高齢者、障害者、乳幼児、妊産婦、外国人)への支援が中心となる。慢性期・復興期は、仮設住宅での孤立の防止、コミュニティの再構築、PTSDやうつへの継続的な支援、生活再建に関わる相談が課題になる。支援者自身のメンタルヘルスも各時期を通じて重要である。
間違えやすい考え方
時期と活動の対応を問う型で、誤肢が準備期の活動と慢性期の活動で構成されている。時間軸を1本引いて、そこに活動を並べて覚える。
5分で振り返る
①ASDは3日〜1か月=亜急性期、PTSDは1か月以上=慢性期以降。②準備期=物資点検・マニュアル整備・訓練。③急性期=トリアージ・救命・安全確保。④亜急性期=避難所の環境整備・慢性疾患管理・生活不活発病予防・こころのケア。⑤慢性期=孤立防止・コミュニティ再構築・生活再建。
1分チェック
- 亜急性期に行うこころのケアは何か。→ 急性ストレス障害(ASD)へのケア。
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