地域包括ケアシステムについて正しいのはどれか。2 つ選べ。
公式正答:1・2
解説
地域包括ケアシステムについて正しいものを2つ選ぶ。施設系サービスを含むこと、地域における老人クラブや自治会などの活動を含むことである。
この問題で問われていること
地域包括ケアシステムの構成要素と範囲を正確に把握しているか。
しくみから理解する
地域包括ケアシステムは、高齢者が長く暮らしてきた場所でその人らしい生活を続けられるように、住まい、医療、介護、予防、生活支援を一体的に提供する仕組みである。介護には在宅サービスだけでなく、介護老人福祉施設や介護老人保健施設といった施設系サービスも含まれる。また、公的サービス(共助・公助)だけでは支えきれない部分を、老人クラブ、自治会、ボランティア、NPOといった地域の互助が担うことが構想の柱になっている。したがってこの2つはいずれもシステムに含まれる。
選択肢ごとの確認
想定されているのはおおむね30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域で、具体的には中学校区が目安とされる。60分では生活圏として広すぎる。
中核的な機関は市町村が設置する地域包括支援センターである。地域包括ケアシステムは市町村が地域の実情に応じて作り上げるものとされている。
逆である。人口構成、高齢化の進み方、資源、地理的条件は地域によって大きく異なるため、全国一律ではなく地域の特性に応じて作ることが基本方針とされている。
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混同しやすいポイント
『30分・中学校区・市町村・地域の実情に応じて』の4点が押さえどころである。誤肢は数字(60分)、主体(都道府県)、方針(一律)をそれぞれずらして作られている。また『地域包括ケア=在宅だけ』という誤解も多いが、施設も含む点に注意する。
理解を深める
地域包括ケアシステムは、2025年に団塊の世代が75歳以上となることを見据えて構築が進められてきた。構成要素は、住まい(自宅、サービス付き高齢者向け住宅など)を土台に、生活支援・介護予防(本人の選択と本人・家族の心構えを前提に)、その上に医療・看護、介護・リハビリテーション、保健・予防が乗る形で図示される。自助・互助・共助・公助の組合せで支えるという考え方も柱である。近年は、精神障害にも対応した地域包括ケアシステム、障害児者や子育て世代を含む地域共生社会へと構想が広がっている。看護師は、病院と地域をつなぐ退院支援、訪問看護、地域包括支援センターや保健所での活動を通じてこのシステムに関わる。
間違えやすい考え方
『2つ選べ』の複数選択で、誤肢が数値・主体・方針の3種類の誤りで構成されている。基本の4点を持っていれば確実に絞れる。
5分で振り返る
①住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供。②圏域はおおむね30分、中学校区が目安。③中核機関は市町村の地域包括支援センター。④施設系サービスも含む。⑤老人クラブ・自治会などの互助も含む。⑥全国一律ではなく地域の実情に応じて作る。
1分チェック
- 地域包括ケアシステムの圏域と中核機関は何か。→ おおむね30分(中学校区)、地域包括支援センター。
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