問5
疾病予防について、ハイリスクアプローチはどれか。
この問題の分類段階3 応用症例や条件を判断材料にする問題
正答:4
正答:4
危険の高い人を選び出して個別に働きかけるやり方。正答は4。
集団全体へ働きかける方法と、危険の高い人へ働きかける方法を分けられるか。
予防の進め方には、集団全体の分布そのものを良い方向へずらす方法と、危険が高い一部の人を選び出して集中的に働きかける方法がある。喫煙している人という危険の高い層を選び、その人たちへ禁煙の指導を行うのは後者にあたる。したがって記述4が正しい。誤肢の3つは集団全体へ働きかける方法である。法を整備して受動喫煙を減らすこと、広く知らせて食習慣を改めること、市民に開かれた運動の行事を行うことは、いずれも対象を絞っていない。
対象が絞られているかどうかだけで判断できる。「喫煙者に」「糖尿病予備群に」「塩分摂取が多い者に」のように条件で絞っていれば危険の高い人への方法、「市民を対象に」「国民に」のように絞っていなければ集団全体への方法である。
集団全体へ働きかける方法は、一人あたりの効果は小さくても、対象が多いため集団としての効果が大きくなる。危険の高い人への方法は、一人あたりの効果は大きいが、対象が限られるため集団としての効果は小さい。両者は対立するものではなく、組み合わせて用いる。生活習慣に関わる病気の対策では、この2つを併せて設計する。
予防の取り組みを4つ並べ、対象の絞り方で選ばせる。解法は、(1) 各肢の対象を確認、(2) 条件で絞っているものを探す、(3) それを選ぶ。
ハイリスクアプローチは喫煙者に対する禁煙指導。法整備・広報活動・市民対象の行事はいずれもポピュレーションアプローチ。対象が絞られているかで判断する。