問7
疫学指標について、横断調査により明らかになるのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:1
正答:1
ある時点で切り取って調べれば、その時点で病気を持つ人の割合が分かる。正答は1。
調査の設計と、そこから得られる指標を対応づけられるか。
ある一時点で集団を切り取り、その時点の状態を調べる方法を横断調査という。この方法で得られるのは、その時点で特定の病気を持っている人の割合である。時間を追って新しく病気になる人を数えるには、期間を通じて追いかける調査が必要になる。したがって記述1が正しい。誤肢は3つとも時間の経過を必要とする。新しく発生する割合、死亡する割合、かかった人のうち死亡する割合は、いずれも期間を定めて追う設計でなければ求められない。
「率」と付いていても、時点のものと期間のものがある。時点のものは切り取って数えられ、期間のものは追いかけないと数えられない。この違いが、調査の設計を決める。
疫学の調査は、まず病気の分布をよく観察し、次に原因の仮説を立て、最後にその仮説を検証する、という3つの段階に分けられる。それぞれ記述疫学、分析疫学、介入研究と呼ばれる。分析疫学には、要因を持つ集団と持たない集団を追う方法と、病気になった人とならなかった人を過去にさかのぼって比べる方法がある。
疫学指標を4つ並べ、時点と期間を混ぜる。解法は、(1) 各指標が時点か期間かを判定、(2) 時点のものを探す、(3) それを選ぶ。
横断調査で明らかになるのは有病率。罹患率・死亡率・致命率はいずれも期間を追う設計が要る。時点か期間かで分ける。