食道について正しいのはどれか。
正答:1
正答:1
食道がどこを通り、どんな上皮でできているかを問う問題です。食道は胸部では左右の肺の間の空間(縦隔)の中を下行し、横隔膜を貫いて噴門で胃につながります。講義でも縦隔は『両方の肺と心臓に囲われた空間』とされ、食道はその縦隔を通るため、選択肢1が正解です。
食道の走行する場所・始まる高さ・筋層の性質・粘膜上皮の種類のうち、正しい記述を1つ選ばせています。位置(縦隔)と上皮(重層扁平上皮)の知識が中心です。
講義(桜丘カフェ33)では、胸郭の中に縦隔という空間があり『両方の肺・心臓・胸骨に囲われた空間で、前縦隔・中縦隔・後縦隔・上縦隔に分けられる』と説明されています。食道はこの縦隔の中を下行します。深掘り編(大動脈とその枝)でも、胸部では前方に消化器系の食道、その後ろに気管・気管支があるとされ、さらに『横隔膜のすぐ下で食道から胃に続く』と説明されており、食道が縦隔を通って横隔膜を貫き胃(噴門)に至ることが裏づけられます。
上皮の取り違えが最大の罠です。多列線毛上皮は『気管(呼吸器)』の上皮で、食道(消化管の入口側)は重層扁平上皮です。また『食道は気管の後ろを通る』『縦隔を通る』という位置関係を、胸部の前後関係(前=気管・気管支、後ろ=食道、いずれも縦隔内)として整理しておくと混乱しません。
講義の上皮の整理では、口から食道までは硬い食べ物による機械的刺激に耐えるため『防御能力に優れた重層扁平上皮』で覆われ、胃・小腸・大腸(食道を除く消化管)は栄養吸収のため『単層円柱上皮』、気管など呼吸器は『多列線毛上皮』と区別されています。位置の面では、食道は縦隔内を下行して横隔膜を貫き噴門で胃へ続き、噴門は逆流を防ぐため締まる構造になっている(腹部講義)と説明されます。位置(縦隔)+上皮(重層扁平上皮)の2点を押さえれば確実に解けます。
『食道について正しいのはどれか』のような正文選択では、呼吸器の上皮(多列線毛上皮)を食道に当てはめる引っかけや、始まる高さ・筋層の性質を微妙にずらした選択肢が定番です。確実に裏が取れる『縦隔を通る』『重層扁平上皮』を軸に消去法で解くのが安全です。
食道は咽頭に続き、胸部では縦隔の中を下行して横隔膜を貫き、噴門で胃へ続く。縦隔は左右の肺・心臓に囲まれた空間で、前・中・後・上に区分される。上皮は機械的刺激に強い重層扁平上皮(口〜食道)。これに対し気管は多列線毛上皮、食道を除く消化管(胃・小腸・大腸)は単層円柱上皮。位置=縦隔、上皮=重層扁平上皮、の2点を最優先で固める。