血管について正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
静脈には内側に向いた弁があり、血液が逆へ流れるのを防ぐ。正答は3。
動脈と静脈を、抵抗・血液の量・弁・還流の変化で言い分けられるか。
静脈は心臓へ戻る血管で、内圧が低い。低い圧のまま重力に逆らって戻すために、内側に向いた弁が一定の間隔で備わっており、血液が下へ逆流するのを防ぐ。歩くと下腿の筋が収縮して静脈を外から圧し、弁があるおかげで血液は心臓の方向へだけ押し出される。この仕組みが働くので、歩行時にはむしろ戻る量が増える。誤肢は3つとも逆である。血管の抵抗は細い血管ほど大きく、なかでも細動脈で最も大きい。同じ太さで比べても、壁が厚く弾力の強い動脈のほうが抵抗は大きい。血液を多く蓄えているのは静脈側で、全体のおよそ6割から7割がここにある。歩行時に戻る量が減るという記述も、筋のポンプの働きと反対になる。
「動脈は太くて強いから抵抗が小さい」と考えると1で引っかかる。抵抗は主に細さで決まり、細動脈が最大になる。血液の分布も、動脈は勢いよく流れているので多く見えるが、実際に溜め込んでいるのは静脈側である。歩行と静脈還流の関係は、長く立ち続けると足がむくむ経験と結びつけると覚えやすい。
下腿の筋が静脈を圧す仕組みは、第二の心臓と呼ばれる。この働きが落ちると血液が下肢に溜まり、静脈の弁が壊れて逆流するようになると下肢静脈瘤になる。長い座位や立位のあとに立ち上がると、戻る量が減って一時的に血圧が下がり、立ちくらみが起こる。大伏在静脈は下肢内側を上って鼠径部で大腿静脈に注ぐ、体表を走る最も長い静脈である。
動脈と静脈の性質を4つ並べ、3つを逆にする。解法は、(1) 抵抗は細さで決まると確認、(2) 血液の貯留は静脈側と確認、(3) 弁の役割と筋のポンプを結びつける。
静脈弁は血液の逆流を防ぐ。抵抗は動脈側のほうが大きく、血液を多く蓄えるのは静脈、歩行時の還流は増える。抵抗は細さで決まり、溜め込むのは静脈という2点で残りが決まる。