加齢に伴い増加するのはどれか。
正答:4
正答:4
年をとると立っているときの体の揺れが大きくなる。正答は4。
加齢で落ちる機能と、逆に増える指標を区別できるか。
加齢では、多くの機能が落ちる方向へ向かう。呼吸では胸郭が硬くなって吐き切れる量が減り、神経では線維が細くなって信号の伝わる速さが落ち、内分泌では副腎皮質からのホルモンが減っていく。一方で、数値としては増えるものもある。立っているときの体の揺れは、平衡を保つ仕組みの精度が落ちることで大きくなる。目、内耳、足の裏や関節からの情報を集めて姿勢を立て直す働きが鈍り、揺れを小さく抑えられなくなるためである。したがって加齢に伴い増えるのは重心の揺れである。この揺れの大きさは転倒の起こりやすさとも関係する。
加齢の設問では「落ちるもの」を並べたうえで、数値としては増えるものを1つ混ぜる形が多い。増える側には、体の揺れのほか、収縮期の血圧、残気量、体脂肪の割合などがある。機能が落ちることと、指標の数値が上がることは矛盾しないので、何を測っているかを見る。
体の揺れを測る検査は、平衡の働きを調べるために使われ、転倒の危険を評価する材料にもなる。転倒を防ぐには、下肢の筋力、バランス、視力、薬の見直し、住環境の整備を組み合わせる。移動の能力とバランスを測る検査には時間を計るものがあり、立位での動的なバランスを測る検査もある。これらは日常生活動作の自立度を測る尺度とは目的が違う。
加齢で落ちるものを3つ並べ、増える指標を1つ置く。解法は、(1) 各項目が機能か指標かを見る、(2) 機能なら落ちる方向と考える、(3) ばらつきや揺れを表す指標は増える方向と考える。
加齢に伴い増えるのは重心動揺。副腎皮質ホルモンの分泌、肺活量、神経伝導速度はいずれも落ちる。機能が落ちることと、揺れやばらつきの指標が増えることは同じ現象の裏表になる。