問38
癌と前癌病変の組合せで正しいのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:2
正答:2
口の中の白い板状の変化は、癌になりうる状態として扱われる。正答は2。
癌になる前の段階として扱われる病変を知っているか。
癌そのものではないが、そのまま置くと癌になる危険が高い病変を前癌病変という。口の中の粘膜にできる白い板状の変化はこれにあたり、放置すると癌になることがあるため経過を見る必要がある。したがって記述2が正しい。誤肢の3つは前癌病変として扱われない。乳腺にできるしこりを伴う変化はホルモンの影響による良性の変化、子宮の筋にできる腫瘍は良性の腫瘍で子宮体部の癌とは別、前立腺が大きくなる変化も良性で前立腺の癌とは別の病態である。
同じ臓器にできる良性の病変を、そのまま前の段階だと考えると誤る。乳腺の変化と乳癌、子宮の筋の腫瘍と子宮体部の癌、前立腺が大きくなる変化と前立腺の癌は、それぞれ別の病態で、前者が後者になるわけではない。臓器が同じでも、由来する組織が違う。
前癌病変として代表的なものは、胃や大腸のポリープ、口の中の白い板状の変化、胃の粘膜が小腸の粘膜に置き換わる変化、そして大腸に多数のポリープができる遺伝性の病気である。最後のものはポリープが100個以上できて、放置すれば確実に癌になるため、癌になる危険が極めて高い病変として扱われる。胃の粘膜が置き換わる変化は、特定の細菌の感染と関連する。
癌と病変の組を4つ並べ、同じ臓器の良性病変を混ぜる。解法は、(1) 各病変が良性か前癌かを判定、(2) 癌化しうるものを探す、(3) 正しい組を選ぶ。
正しい組合せは口腔癌と白板症。乳腺症・子宮筋腫・前立腺肥大はいずれも良性の変化で前癌病変ではない。同じ臓器の良性病変を前段階と考えないこと。