血中脂質で基準値を下回ると動脈硬化のリスクが高くなるのはどれか。
正答:4
正答:4
HDLコレステロール(善玉)は動脈硬化性疾患で低値となる脂質であり、基準値を『下回る』ことが動脈硬化のリスク上昇を示唆する。他の脂質(総コレステロール・LDL・中性脂肪)は逆に『高値』が動脈硬化リスクとなる。
『基準値を下回ると(=低値で)動脈硬化リスクが高くなる』脂質はどれかを問う。脂質ごとに高値がリスクか低値がリスクかの方向性を区別できるかが核心。HDLだけが低値でリスクとなる点が答え。
HDL(高比重リポ蛋白)分画に含まれるHDLコレステロールは動脈硬化性疾患で低値となり『善玉』コレステロールと俗称される。一方、LDLコレステロールは動脈硬化を促進し『悪玉』と呼ばれ高値がリスク。中性脂肪(トリグリセリド)も動脈硬化症を進展させる要因として高値が問題となる。したがって『低値でリスク上昇』はHDLのみ。
『脂質が高い=動脈硬化リスク』という単純記憶だとHDLでひっかかる。HDLだけは末梢から肝へコレステロールを回収する善玉で、低値こそがリスク。設問の『下回ると』という方向指定を見落とさないことが最大の注意点。
動脈硬化は血液検査で総コレステロール・LDLコレステロールの増加、HDLコレステロールの低下により示唆される。HDL基準値は男38〜90mg/dL・女48〜103mg/dL、LDLは65〜163mg/dL、総コレステロールは142〜248mg/dL。中性脂肪低値は甲状腺機能亢進症・低栄養を示唆する点も押さえる。
『基準値を下回ると(低値で)リスク』という逆方向の問い方で、高値=悪のイメージを逆手に取る典型パターン。善玉HDLは低値が危険、と方向ごと記憶する。
脂質と動脈硬化の方向性:LDL↑・総コレステロール↑・中性脂肪↑=リスク、HDL↓=リスク。HDLは善玉で低値が危険、LDLは悪玉で高値が危険。設問が『上回る/下回る』どちらを問うかで答えが変わるため方向を必ず確認。