不整脈で予後が最も良いのはどれか。
正答:3
正答:3
上室性期外収縮は健康な人にも見られ、単発なら治療も要らないことが多い。正答は3。
不整脈を、心拍出が保たれるかどうかで重症度の順に並べられるか。
不整脈の重さは、心臓が血液を送り出せているかで決まる。心室細動は心室が細かく震えるだけで血液を送り出せず、放置すれば数分で死に至るため最も重い。Ⅲ度房室ブロック(完全房室ブロック)は心房の興奮が心室へ伝わらず、心室が固有の遅いリズムで動くため徐脈となり、失神(アダムス・ストークス発作)や心不全をきたす。恒久的ペースメーカーの適応になる。心房細動は心房が無秩序に興奮するもので、心室へは不規則に伝わる。心拍出は保たれるが心房内に血栓ができやすく、脳塞栓の原因になるため抗凝固療法が必要になる。上室性期外収縮は心房や房室接合部から予定より早く興奮が起こるもので、健康な人にも見られ、心拍出への影響は小さい。したがって予後は最も良い。
「期外収縮」という言葉だけで危険と思いがちだが、上室性(心房・房室接合部由来)は良性のことが多い。危険なのは心室性期外収縮のうち多発するもの・連発するもの・R on T型で、これらは心室細動に移行しうる。上室性か心室性かで扱いがまったく違う。
中等度以上の僧帽弁狭窄症が数年間持続すると上室性期外収縮や心房細動といった心房性不整脈の頻度が増し、心房細動による心拍数の増加が呼吸苦の増悪の原因になる。つまり上室性期外収縮そのものは軽くても、背景に弁膜症などがある場合は経過を見る必要がある。鍼灸では動悸を訴える人に対し、脈の乱れ方(規則的か不規則か、脱落があるか)を確認し、失神・胸痛・呼吸困難を伴う場合は医療機関へ紹介する。
不整脈を4つ並べ、重症度の順を問う。解法は、(1) 心室が血液を送り出せているかを確認、(2) 塞栓や失神など二次的な危険があるかを見る、(3) 上室性か心室性かで良性・悪性を分ける。
上室性期外収縮は健康な人にも見られ心拍出への影響が小さいので予後が最も良い。心室細動は致死性、Ⅲ度房室ブロックは失神と心不全、心房細動は脳塞栓の危険。血液を送り出せているかで重さを判断する。