スプーンを持ってスープを口に運ぶ際、前腕と手関節の運動方向の組合せで最も適切なのはどれか。
正答:1
正答:1
前腕の回外は手のひらを上に向ける(返す)方向の運動である。スプーンの中身をこぼさず口へ運ぶには手掌面を上に保つ必要があり、前腕は回外する。手関節は手部を口元へ近づけるため屈曲する。よって回外+手関節屈曲の組合せが適切。
食事動作(スプーンを口に運ぶ)における前腕と手関節の運動方向を、回内・回外と屈曲・伸展の組合せから選ぶ問題。
教科書『3)回内・回外運動とADL』に『前腕の回内・回外は手のひらを返す運動である』『字を書いたり箸を使うときは回内位にあるし、顔を洗うときは回外位にある』とある。顔を洗う=手掌を上に向ける動作が回外位と説明されており、スプーンの中身を上に保って口へ運ぶ動作も手掌を上に向ける回外位に相当する。スプーンを口元へ近づける際は手関節を屈曲(掌屈)させて手部を口に向ける。
回内(手のひらを下=書字・箸)と回外(手のひらを上=洗顔)の方向を取り違えやすい。スプーンの中身を上に保つには回外が必要という点が判別の核。手関節の屈曲(掌屈・口へ近づける)/伸展(背屈・遠ざかる)の向きも併せて整理する。
前腕の回外には回外筋と上腕二頭筋が作用し、回内には円回内筋と方形回内筋が作用する(教科書)。回内・回外の軸は橈骨頭と尺骨茎状突起を結ぶ線上にある。ADLでは書字・箸=回内位、洗顔=回外位、ドアノブを回す・タオルを絞る=回内回外を巧みに利用、と教科書に記載され、食事動作も回内・回外の重要なADL例である。
回内・回外の方向の取り違え(書字=回内 と 食事の口へ運ぶ=回外 を混同)と、手関節の屈曲・伸展の向きの取り違えを同時に試す2軸の組合せ問題。手掌の向き(上=回外)と手部の進む向き(口へ=屈曲)で確定する。
教科書『回内・回外運動とADL』を読み、回内位(書字・箸)/回外位(洗顔)/回内回外利用(ドアノブ・タオル絞り)を整理。前腕回外の作用筋(回外筋・上腕二頭筋)、回内の作用筋(円回内筋・方形回内筋)、軸(橈骨頭〜尺骨茎状突起)まで確認する。