脳卒中片麻痺患者の生活期に最も多く使用されている装具はどれか。
正答:2
正答:2
脳卒中片麻痺患者は尖足(下垂足)を呈することが多く、これを矯正・予防する短下肢装具が生活期に最も多く使用される。教科書も『初期は長下肢装具が訓練上必要なこともあるが実用には向かない。訓練が進むと多くは短下肢装具となる』と記載している。
脳卒中片麻痺の生活期(維持期)で最も多用される下肢装具を、尖足(下垂足)への対応という観点から問うている。
脳卒中片麻痺では足部が尖足・足指屈曲位になりやすく、足関節の0°保持(尖足予防)が課題となる。長下肢装具は初期の立位歩行訓練で麻痺側下肢の回復促進・廃用予防に用いられるが実用には向かない。訓練が進むと多くは短下肢装具へ移行し、尖足(下垂足)を矯正して実用的歩行を支える。したがって生活期では短下肢装具の使用が最も多い。
長下肢装具と短下肢装具の使い分けを混同しないこと。長下肢装具は『訓練初期』の道具、短下肢装具は『訓練が進んだ後〜生活期』の実用装具。問いが『生活期に最も多い』を問うているため短下肢装具が正答。
脳卒中片麻痺の下肢の合併症として尖足・足指屈曲位が起こりやすく、ポジショニングでも足関節の0°保持(尖足予防)が強調される。装具治療はこの尖足を矯正し歩行を治療ゴールとする流れで、長下肢装具(初期訓練)→短下肢装具(実用・生活期)へと移行する。麻痺が重い・痙縮が強い例では二重支柱つき靴型短下肢装具、軽い例ではプラスチック短下肢装具が用いられる。
『訓練初期に使う長下肢装具』と『生活期に多用する短下肢装具』を入れ替えて誤答させるパターン。問われている時期(生活期)を読み落とさない。
脳卒中片麻痺=尖足(下垂足)を呈しやすい→足関節0°保持・尖足予防が課題→短下肢装具で矯正。教科書『初期は長下肢装具が訓練上必要なこともあるが実用には向かない。訓練が進むと多くは短下肢装具となる』が根拠。生活期で最も多用=短下肢装具(正答)。長下肢装具は初期訓練用、膝関節装具・体幹装具は片麻痺生活期の主装具としての記載なし。