問77
脊髄損傷患者に生じる自律神経過反射について正しいのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:3
正答:3
便秘や膀胱の充満などが誘因となり、急激な血圧上昇をきたす。本問の正答は3。実際の対応では、血圧と全身状態の評価を省略せず、安全を確保して誘因に対処する。
自律神経過反射が起こりやすい損傷の高さ、脈拍の典型像、誘因、対応上の注意を区別できるか。
第6胸髄以上の高位脊髄損傷で起こりやすく、損傷部より下の刺激に対する交感神経の過剰な反応で血圧が急上昇する。膀胱の充満や便秘、皮膚への刺激などが誘因になる。血圧上昇に伴う反射性徐脈が典型だが、頻脈を呈する場合もある。誘因の確認と除去は重要だが、血圧の高さや予定する処置に応じて対応を決める。降圧薬は誘因除去が失敗した後にしか使わない、という固定順序ではない。
試験で整理する典型像を、臨床での除外規則にしない。頻脈があっても自律神経過反射は除外できず、誘因除去と降圧対応も固定順序で考えない。
急激な血圧上昇は緊急の医療評価を要する。血圧を確認し、上体を起こして圧迫を緩め、繰り返し状態を評価する。誘因への対処は必要だが、直腸操作などで反射が強まることもある。血圧や全身状態に応じ、担当医療者が薬物対応と処置の順を判断する。
誘因として便秘があることと、便秘の処置をどんな状態でも最初に行うことは別。典型的な徐脈と、頻脈例を除外してよいかという判断も分ける。
便秘が誘因となるので、本問は3を選ぶ。高位脊髄損傷に急な高血圧が生じたときは、脈拍だけで除外しない。誘因への対処は重要だが、まず安全を確保し、血圧や処置の危険性に応じて薬物対応の要否と順序を判断する。