問79
脳性麻痺について正しいのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:2
正答:2
脳性麻痺は受胎から生後4週以内に生じた脳の非進行性病変に基づく永続的な(しかし変化しうる)運動・姿勢の異常で、成長とともに治療と教育を一体化した『療育』を続けることが重要となる疾患である。
脳性麻痺の定義(非進行性・除外項目)と分類(病型の頻度)、および治療原則(療育)に関する正誤判断を問うている。
教科書では脳性麻痺を『非進行性の脳病変による運動発達障害または異常運動発達』と定義し、病型は痙直型が全体の約50%で最多、アテトーゼ型は約20%とする。治療は重症度にかかわらず、成長とともに治療のみならず家庭の役割や学校教育も重要であり、治療と教育をあわせて『療育』とよばれる。
『病変は変化しうる(変化性)』という定義中の文言と『進行性』を混同しやすい。脳性麻痺は病変自体は非進行性だが、運動・姿勢の異常は成長に伴い変化しうる、という点を区別する。
障害部位による分類では、四肢麻痺はアテトーゼ型に多いが、両麻痺(上肢より下肢が重度)・片麻痺・重複片麻痺(下肢より上肢が重度)に分けられる。病型別の頻度(痙直50%・アテトーゼ20%)は頻出。
『アテトーゼ型は特有の不随意運動を示す』という印象から『最も多い』と早合点させる誤答誘導。頻度は痙直型が最多である点を必ず確認する。
脳性麻痺=受胎〜生後4週の脳の非進行性病変による永続的・変化しうる運動/姿勢異常。除外=2歳までに発現する進行性疾患・一過性運動障害。病型=痙直型約50%(最多)/アテトーゼ型約20%(多くは四肢麻痺)。治療原則=早期診断・早期介入+成長に応じた療育(治療+教育)。重症心身障害児(重度精神発達遅滞+重度肢体不自由の重複)とは混同しない。