問88
「55歳の女性。2か月前から背部の鈍痛が続いていたが放置していた。発熱はないが、食欲不振、体重減少、倦怠感がある。」行うべき検査で最も適切なのはどれか。
この問題の分類段階3 応用症例や条件を判断材料にする問題
正答:1
正答:1
膵癌が疑われる症例で最初に行うべき検査を問う問題。公式正答は『腹部超音波検査』。
膵臓の病変を検索するうえで最も適切な画像検査を選ぶ。
教科書では『膵癌が疑わしい場合は積極的に腹部超音波検査、CT検査、MRI検査を行って病変部を検索する必要がある』と記載される。膵臓は後腹膜腔にあり触診では進行するまで腫瘤を触れないため、まず非侵襲的な画像検査である腹部超音波検査が適切。
膵石症(慢性膵炎)では腹部単純エックス線で石灰化を見ることがあるが、膵癌の病変検索は超音波・CT・MRIが基本。疾患ごとに検査が異なる点に注意。
膵癌では超音波・CT・MRIに加え、ERCP(膵管の狭窄・閉塞・末梢拡張を描出)、MRCP、浸潤度評価に血管造影、腫瘍マーカーCA19-9が用いられる。悪性か否かは画像だけで判定できず試験開腹で組織採取することもある。
選択肢に検査名を並べ、膵臓=後腹膜臓器で触れない→画像が必要、という原則を問う。尿・血液検査に誘導しない。
膵癌の診断手順:US/CT/MRIで病変検索→ERCP/MRCPで膵管評価→浸潤度に血管造影→CA19-9。後腹膜臓器ゆえ画像が主役。