外邪とその特徴の組合せで正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
暑邪は気と津液を外へ発散させる昇散性を持つ。正しい組合せは「暑邪 ― 昇散」。正答は2。動血は火邪、凝滞は寒邪、重濁は湿邪の性質。
六淫それぞれに固有の性質名を、取り違えなく対応づけられるか。4肢すべて実在の性質で、組合せだけがずらしてある。
暑邪は夏の主気で陽邪。炎熱性により高熱・面赤・煩渇を起こし、昇散性により腠理を開いて大量に発汗させ、気と津液を消耗させる(耗気傷津)。この「上に上げる・発散させる」が昇散。動血(血を動かして出血させる)は火邪の性質で、吐血・鼻出血・皮下出血・月経過多を起こす。凝滞(気血を凝らせ滞らせて強い痛みを生む)は寒邪の性質。重濁(重く濁って身体が重だるく、分泌物や排泄物が濁る)は湿邪の性質。したがって正しい組合せは暑邪 ― 昇散のみ。
風邪の「主動」(けいれん・震え)と火邪の「生風」、そして「動血」を混同しやすい。動くつながりで風邪を選ばないよう、動血=血を動かす=火邪と固定する。凝滞(寒)と粘滞(湿)も字が似ているので、凝=固まる=寒、粘=ねばる=湿と分ける。
六淫の性質一覧:風邪=陽邪・軽揚性・開泄性・善行数変(遊走性)・主動・百病の長。寒邪=陰邪・陽気を損傷・凝滞性・収引性。暑邪=陽邪・炎熱性・昇散性・夾湿。湿邪=陰邪・重濁性・粘滞性・下注性・脾を侵す。燥邪=乾燥性・津液を消耗・肺を傷る。火邪=陽邪・炎上性・生風・動血・耗気傷津・腫瘍をつくる。この一覧を書き出せれば組合せ問題は全部解ける。
4肢すべて実在の性質で、対応先だけをずらす。解法は、(1) 六淫の性質一覧を書き出す、(2) 各肢を照合、(3) 一致する1つを選ぶ。
六淫の固有の性質は、風邪が軽揚・開泄・遊走・主動・百病の長、寒邪が凝滞・収引、暑邪が炎熱・昇散・夾湿、湿邪が重濁・粘滞・下注、燥邪が乾燥、火邪が炎上・生風・動血。設問で正しいのは暑邪 ― 昇散。動血は火邪、凝滞は寒邪、重濁は湿邪の性質で、組合せがずらしてある。性質一覧を書き出してから照合する。