問115
長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間にある経穴について正しいのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:4
正答:4
列欠は四総穴の1つで、頭項の病に用いる。正答は4。
部位から経穴を割り出し、その要穴としての性質を言えるか。
長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間で手関節掌側横紋の上方1寸5分にあるのは、手の太陰肺経の列欠である。列欠は肺経の絡穴であるとともに、四総穴と八脈交会穴でもある。四総穴では頭項の病に用いる穴とされる。したがって記述4が正しい。誤肢は要穴の性質が違う。急性の症状に用いるのは郄穴、脈気が溜まるのは滎穴、そして列欠が交会するのは任脈である。
1つの経穴が複数の要穴を兼ねることがあり、列欠は絡穴・四総穴・八脈交会穴の3つを兼ねる。設問がどの性質を問うているかは、選択肢の内容から読み取る。ここでは主治を述べた記述が正答になっている。
四総穴は、肚腹の病は足三里、腰背の病は委中、頭項の病は列欠、面目の病は合谷に取るという組み合わせである。列欠の取り方は、太淵の上方1寸5分で母指を外転・伸展して長母指外転筋腱と短母指伸筋を緊張させ、その間の溝に取るとされる。八脈交会穴では任脈に対応し、陰蹻脈の照海と1対で用いる。
1つの経穴について要穴の性質を4つ並べ、他の要穴の性質を混ぜる。解法は、(1) 部位から経穴を特定、(2) その経穴が兼ねる要穴を書き出す、(3) 一致する記述を選ぶ。
長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間にあるのは列欠。四総穴で頭項の病に用いる。急性症状は郄穴、脈気が溜まるのは滎穴、督脈に通じるのは後渓。